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どうなるW杯メンバー23人、岡田監督「70%は固まってきている」

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 岡田武史監督はW杯登録メンバー23人(5月10日発表予定)について「70%は固まってきている」と語った。海外組を招集した3月3日のバーレーン戦、国内組で臨む4月7日のセルビア戦。この2試合でともに招集されたGK楢崎正剛(名古屋)、GK川島永嗣(川崎F)、DF中澤佑二(横浜FM)、DF駒野友一(磐田)、DF今野泰幸(F東京)、DF長友佑都(F東京)、DF内田篤人(鹿島)、MF中村俊輔(横浜FM)、MF稲本潤一(川崎F)、MF遠藤保仁(G大阪)、MF阿部勇樹(浦和)、FW玉田圭司(名古屋)、FW岡崎慎司(清水)、FW興梠慎三(鹿島)の14人が一歩リードしているのは間違いない。

 また、セルビア戦が出場停止のDF田中マルクス闘莉王(名古屋)のメンバー入りは確実で、「常識的に考えればGKは3人」と話していることから、GK西川周作(広島)も3番手GKとして南アフリカ行きを果たすだろう。

 負傷離脱中のMF中村憲剛(川崎F)についても「経験があるので、コンディションが整えば、本番には間に合うと思う」と話しており、順調に復帰すれば、メンバーから外れることは考えづらい。また、セルビア戦の選考では「クラブで試合には出ているが、ケガで万全ではないということで呼んでない選手もいる」と話しており、MF大久保嘉人(神戸)を指しているのは明らかで、岡田監督の評価は依然高そうだ。

 海外組ではMF長谷部誠(ボルフスブルク)、MF本田圭佑(CSKAモスクワ)、MF松井大輔(グルノーブル)は“当確”と考えていいだろう。そうすると、ここまでに挙げた選手の数は21人。岡田監督の言う「70%」を大幅に上回っている。

 最初に挙げた14人の中で微妙な立場にいるのは駒野、阿部、興梠か。駒野は今回招集されたDF徳永悠平(F東京)との争い。阿部は常に招集されているものの試合出場はほとんどなく、ユーティリティー性は買われているものの、今野とプレー可能なポジションがかぶっており、2人ともW杯に連れていくかは不透明だ。興梠は海外組のFW森本貴幸(カターニア)、今回招集されたFW永井謙佑(福岡大)との争いだろう。

 以上をまとめると、現時点で有力と見られるのは楢崎、川島、西川、中澤、闘莉王、今野、長友、内田、中村俊、稲本、遠藤、中村憲、松井、長谷部、本田、玉田、大久保、岡崎の18人。これまでの岡田監督の選考や発言を踏まえ、残り5枠の争いを予想すると、

●センターバックのバックアップ
岩政大樹or栗原勇蔵or阿部
●サイドバックのバックアップ
駒野or徳永or阿部
●得点に絡めるアタッカー
石川直宏or山瀬功治
●FWのスーパーサブ
興梠or森本or永井
●高さのあるFW
矢野貴章or平山相太

 W杯メンバー発表まで1ヵ月余り。最後のサバイバル競争がさらに激しさを増していきそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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