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広島封じた山形が今季初勝利

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[4.3 J1第5節 山形 1-0 広島 NDスタ]

 今季未勝利のモンテディオ山形が、今季リーグ戦無敗のサンフレッチェ広島から10年初勝利を挙げた。
 
 山形は前半、元広島DF西河翔吾らが強固な守備ブロックを築き、広島アタッカー陣をゴール前へ入り込ませない。そしてボールを奪ってからの素早い攻撃で右MF北村知隆やSB宮本卓也、左SB石川竜也がサイドで数的優位をつくり、そのクロスから決定的な場面をつくる。

 前半シュートゼロに封じ込まれた広島は後半開始からMF高柳一誠を投入。攻撃に厚みを加えると、徐々に相手DFを揺さぶり出し、わずかな隙を突いてエースFW佐藤寿人や高柳がシュートへ持ち込んでいった。

 リスクを負って攻める広島が徐々に試合の流れをつかみ始めていた。ただ、先制したのは後半に入ってからシュートを撃つことのできない時間が続いていた山形だった。29分、MF佐藤健太郎が右サイドを駆け上がった宮本へ展開。宮本のクロスをニアサイドのFW古橋達弥が頭で後方へそらすと、FW田代有三がトラップから鋭く右足を振り抜き、値千金のゴールを奪った。

 結局この1点を守った山形が1-0で勝利。西河は試合後のインタビューで「狙い通りの戦いができたので最高です。集中して守れた。みんなに感謝です」と今季初完封でつかんだ初勝利を喜んでいた。

(文 吉田太郎)

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