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興梠が左サイドで最終テスト、「やるしかないでしょ」

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 FW興梠慎三(鹿島)が7日のセルビア戦(長居)に4-2-1-3の左FWで先発する可能性が濃厚となった。代表戦出場は途中出場した昨年11月14日の南アフリカ戦以来。先発となれば、昨年1月20日のイエメン戦以来、約1年2ヵ月半ぶり2度目となる。

 本職とは違うポジションでの起用になりそうだが、「やるしかないでしょ。あのポジションは初めてだから、戸惑いもあるかもしれないけど、やるしかないですね」と強い決意を口にした。

 今年は1月の鹿児島・指宿合宿に招集されながら、直後の東アジア選手権を前に落選。岡田武史監督からは「自分から進んでやるとか、厳しさ、タフさ、そういうメンタルを強くしてほしい」と指摘され、一度は挫折を味わった。3月3日のバーレーン戦では復帰したものの、出番はなし。W杯メンバー決定前最後の試合でめぐってきた久々のチャンスに燃えないわけがない。

 岡田監督も「サイドで一度使ってみたいと思っていた。前回の合宿でも右のワイドでトライさせて、試合には出ていないが、彼のスピードをサイドで生かせないかという考えはずっと持っていた」と期待を寄せた。

 MF遠藤保仁のトップ下と違い、こちらはまさにテスト。ここで結果を残せれば、W杯メンバー入りもグッと近づいてくる。「出たらそれなりのパフォーマンスを絶対にして、点が取れれば一番いいけど、まずはチームのためにプレーしたい。自分のプレースタイルを崩さずに、攻撃が売りなので、そっちでアピールしたい」。ラストチャンスにかける興梠がサイドで新境地を開拓できるか。

<写真>練習中に笑顔を見せるFW興梠慎三

(取材・文 西山紘平)

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