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【連載】南アへカウントダウン!(12)うっ憤ぶつけた興梠の同点弾

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南アフリカW杯開幕まであと62日!
[4.10 J1第6節 F東京1-1鹿島 味スタ]

 鹿島アントラーズのFW興梠慎三がうっ憤を晴らすゴールを叩き込んだ。0-1の前半39分、MF小笠原満男のミドルシュートをGKが前に弾くと、すかさず右足で押し込む同点弾。7日のセルビア戦で消化不良に終わったモヤモヤを右足に込めた。

 「監督は“忘れろ”と言っていたけど、自分自身なかなか忘れることができなかった」。W杯メンバー決定前最後の試合となったセルビア戦。ラストチャンスで先発の舞台を与えられたが、結果を残すことができず、前半のみで途中交代を命じられた。

 「ストレスというか、そういうのを全部この試合にぶつけようと思っていた。得点が取れて、次につながると思う」。チームのためにも、自分自身のためにも、目の前の一戦一戦を戦っていくしかない。この日は日本代表の岡田武史監督も視察していた。「あんまり(W杯を)意識すると、自分のプレーができなくなる。チームのためにプレーしていきたい」と力を込めた。

 次戦は中3日でアウェーのACL長春亜泰戦を控える。「厳しい戦いになると思うけど、行くからには勝ち点3を狙うし、自分のゴールも狙っていきたい」。5月10日とみられるW杯メンバー発表まで残された公式戦は6試合。夢の舞台を目指し、ひとつひとつゴールを積み上げていくだけだ。

<写真>鹿島FW興梠
(取材・文 西山紘平)
※今連載ではJリーグ取材時にW杯を目指す日本代表選手を取り上げていきます

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