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0-2から後半だけで4発、清水が大逆転で首位&無敗守る

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[5.5 J1第10節 京都2-4清水 西京極]

 首位の清水エスパルスが0-2から後半だけで4得点を奪い、4-2の逆転勝利を収めた。これで3連勝を飾り、今季開幕からの公式戦無敗記録も12試合(8勝4分)に伸ばした。

 京都は前半31分にFW柳沢敦がJ通算100ゴールとなる先制点を決めると、同34分にもMFディエゴのFKにFWドゥトラが頭で合わせ、2-0と突き放した。

 2点ビハインドで前半を折り返した清水は後半開始からMF山本真希、DF高木純平に代えてMF兵働昭弘、DF辻尾真二を投入。一気に2人を代え、流れを引き寄せる。

 後半9分、FW岡崎慎司がPA内でDF水本裕貴に倒され、PKを獲得すると、これをMF藤本淳吾がきっちりゴール右に決め、1点差。さらに5分後の後半14分にはMF小野伸二が右サイドから折り返したボールをFWヨンセンが頭で叩き込み、あっという間に試合を振り出しに戻した。

 後半19分には兵働、藤本とワンタッチでつないで、岡崎が決定機を迎えるが、GK水谷雄一が好セーブ。同24分に京都のMF中山博貴が2枚目の警告で退場すると、清水は同25分に藤本の直接FKがゴールポストを直撃するなど一気に京都を押し込んだ。

 すると後半33分、小野のパスを受けた岡崎がまたもPA内でDF郭泰輝に倒され、PKを獲得。2度目のPKも藤本が今度はゴール左に落ち着いて決め、逆転に成功した。

 後半34分にはDF太田宏介が2枚目の警告で退場処分を受け、10人対10人になったが、清水は同38分、DFボスナーが弾丸FKを直接叩き込み、4-2。怒涛のゴールラッシュで試合をひっくり返した。

 PKで2得点の藤本は試合後のインタビューで「浦和戦のあとで難しい試合になるのは分かっていたけど、まさか前半で2点取られるとは思ってなかった。それでも後半に4点取れてよかった」とコメント。「こどもの日なので、今日は自分の2人の子供に捧げたい」とうれしそうだった。

 がっちり首位を守った清水だが、次節8日の新潟戦に向け不安要素も残した。退場処分を受けた太田に加え、この日累積4枚目の警告を受けた小野、ボスナーが次節は出場停止となる。大幅なメンバー変更を余儀なくされる次戦。清水が本当に優勝を狙えるチームなのか、その総合力が問われることになる。

(文 西山紘平)

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