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鹿島敗退、前倒しされたW杯メンバー発表が与えた影響は?

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[5.12 ACL決勝トーナメント1回戦 鹿島0-1浦項 カシマ]

 2年連続で16強敗退となった鹿島アントラーズ。全体的にミスが多く、連動性を欠き、運動量も少なかった。先週末のJリーグは7月に延期されており、連戦だったわけではない。敗因はいくつかあるだろうが、日本代表のW杯メンバー発表のタイミングが与えた影響もあったのではないだろうか。

 10日に発表されたW杯メンバー23人。鹿島からはDF内田篤人、DF岩政大樹が選出された一方、候補と見られていたFW興梠慎三、MF小笠原満男は落選した。試合中にそんなことを考えるはずはないが、試合に向けた調整の中で2人のメンタル面に影響はなかったのか。

 他国の多くは、候補メンバーとして30人を発表している。FIFAへの登録期限は6月1日。日本のように現時点で本登録23人を正式発表している国は少ない。まして、G大阪と鹿島は直後にACLの大一番を控え、各チームが今週末には中断前最後のJリーグを残している。

 日本代表の岡田武史監督は、メンバー発表後の取材攻勢や壮行イベント出席などで選手が十分に休養を取れないことを懸念し、通常はJリーグが中断期間に入ってから行うメンバー発表を1週間前倒しした。

 確かに、23人に選ばれた選手のコンディションなどを考えれば、メンバー発表を早めたことに意味はあっただろう。しかし、メンバーに選ばれなかった選手は? この日の興梠が動きにキレを欠き、小笠原にもらしくないミスが目立ったように感じたのは、考え過ぎだろうか。

(取材・文 西山紘平)

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