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鄭大世、ボーフム移籍会見要旨

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 川崎フロンターレからドイツ2部のボーフムへ移籍することが決まった北朝鮮代表FW鄭大世(チョン・テセ)が12日午前、川崎Fのクラブハウスで移籍会見を行った。以下、鄭大世移籍会見要旨

「ボーフムに移籍することが決まりました。4年半前にフロンターレに入団して海外の第一線で活躍することが目標だった。(今回の移籍は)大きな前進だと思う。ドイツ国内だけでなく世界から評価されることがフロンターレへの恩返しになると思う。(ただ)海外移籍をすることになったけれど、夢が叶った訳じゃない。結果を出して一流クラブにいける土台をつくりたい。自分のサッカー選手としてのキャリアを上げたいし、その夢に向かってひた走りたい」

―ボーフムを選んだ理由は?
「ボーフムは一番最初に手を挙げたくれたから。興味を示したクラブはいくつかあったけれど、最初に(獲りたいという)意志を出してくれた。街、環境もいい。チームは2部に落ちたけれど、出るチャンスは多いと思う。実際にオファーの要因となったのは(W杯開幕前の)ギリシャ戦。ギリシャ戦の2ゴールをボーフムが見に来てくれていた。だからワールドカップの開幕前には話は進んでいた」

―ドイツを選んだ理由は?
「朝鮮籍ということで、ビザの関係で選ぶ範囲は狭まれていた。その中でボーフムという選択はいい選択だと思う」

―目標は?
「自分はFWなんで、何試合出たとか、いいパフォーマンスをしたとかは問題ではない。結果を出すことに全力を注ぎたい。10点以上が目標」

―フロンターレに対する思いは?
「全く無名でプロに入れるかどうか、何の確証もない自分を拾ってくれたフロンターレには感謝している。試合で劣勢を跳ね除けるパワーをくれたのはサポーター。チームの調子の悪いときはもちろん、うまくいったときはそれ以上の歓声をくれた。あとブーイングしないでくれたことにも感謝している。感情でブーイングするのは簡単だけど、よく我慢してくれていた。我慢してくれたことでより、チームとサポーターが一体感が出ていた。大きい心で自分たちを受け入れてくれたサポーターに感謝しているし、彼らのためにも活躍していきたい」

―不安は?
「言葉が一番。人見知りはしないけれど。(ただ)言葉を勉強するのは好き。一日中勉強するしかない」

(取材・文 吉田太郎)

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