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内田移籍の鹿島、野沢の4戦連続弾で2位浮上!

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[7.14 J1第11節 鹿島 1-0湘南 カシマ]

 4連覇を目指す鹿島アントラーズが、MF野沢拓也の4戦連続ゴールで1-0で湘南に勝利。名古屋を抜いて2位に浮上した。

 日本代表DF内田篤人がシャルケ04(ドイツ)に移籍し、どんな布陣になるのか注目されたが、内田の代わりの右サイドバックにはこれまで左SBだった新井場徹が周り、左SBにはジウトンが入った。また、MF本山雅志が太腿痛で欠場したため、MF遠藤康が先発出場した。

 試合は序盤から終始鹿島ペース。リーグ中断前よりも、格段にゴールへの意識が上がり、PA外から果敢にミドルシュートを狙っていく。すると、前半9分、MF小笠原満男のミドルシュートをPA外左でFWマルキーニョスがカットする形になり、このこぼれ球を拾った野沢が右足でミドルシュート。先制点を獲得する。

 その後もFW興梠慎三のクロスにMF遠藤が飛び込むなど、チャンスを演出。DF新井場もDF内田の抜けた穴を感じさせない果敢なオーバーラップをみせた。試合を通じて湘南ゴールへ23本のシュートを浴びせ、終始ゲームを支配した。試合はそのまま終了し、野沢の1点を守りきった鹿島がリーグ再開初戦を白星で飾った。

 勝利したものの、ゴールを決めた野沢は試合後のテレビインタビューで、「とにかく勝ち点3を取ることに集中」の言葉を連続。勝利への喜びを話すよりも、「追う立場なので」と今後の戦いを見据えていた。たしかに、格下が相手のうえ、シュートを23本放って1得点という結果は、王者にとっては納得がいかないものだろう。野沢の言葉は、前人未到の4連覇に向け、勝って兜のを緒を締めた形。ここから王者の反撃が始まるか-。

(文 片岡涼)

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