京都サンガF.C.は27日、加藤久監督に代わり、秋田豊コーチが監督に就任すると発表した。Jリーグ登録手続きが完了次第、正式に監督交代となるが、28日の浦和戦から秋田氏が指揮を執るという。

　京都は3月27日の磐田戦を最後にリーグ戦で勝ち星から見放されて最下位に低迷。25日の川崎F戦では0-1で敗れ、リーグ戦10試合連続で勝ち星がないという最悪の状況に陥った。ディエゴらの助っ人陣や元日本代表FW柳沢敦、同DF水本裕貴ら日本人選手の質は悪くなく、クラブ側は“負の流れ”を断ち切るためにも、指揮官交代を決断した。

　W杯経験者(秋田氏は仏&日韓大会)がJ1クラブの監督を務めるのは初。秋田新監督はクラブを通じて「こういうチーム状態でチームを引き受けることに対して、責任の重いことではありますが、以前からの夢である監督としてのスタートをきるには非常にやりがいのある仕事だと思いました。自分ひとりだけでなく、選手、スタッフ、チーム関係者、サポーターとともに戦い、今の状況を打破していきたいと思います」と意気込みを語っている。

以下、プロフィール

【新監督就任予定】
■秋田豊
(あきたゆたか)
■生年月日
1970年8月6日
■出身地
愛知県
【選手歴】
1989-1993 愛知学院大
1993-2003 鹿島
2004-2006 名古屋
2007 京都

◎出場記録
日本代表国際Aマッチ44試合出場4得点
J1通算391試合出場(23得点)
J2通算14試合出場(0得点)
リーグカップ55試合出場(5得点)
天皇杯43試合出場(6得点)

【指導者歴】
2008- 京都トップチームコーチ

<写真>09年2月の引退試合での一コマ

(文　近藤安弘)