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[総体]本命・流経大柏の行く手を阻むのは?:Hブロック展望

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平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」展望
【Hブロック】
[明徳義塾、国見、莵道、流通経済大柏、聖和学園、鹿島学園、米子北]

 優勝候補筆頭・流通経済大柏がこのブロックの中心的存在だ。大前元紀(現清水)を擁して全国2冠を獲得した07年度のチームを髣髴させるような前線からのハイプレッシャーが特徴。また最終ラインには189cmの大型CB増田繁人と本橋託人が聳え立ち、中盤、前線にも進藤誠司や田宮諒、吉田眞紀人といったエース級の実力者がずらりと並ぶ。隙は皆無ではないが、打ち破ることが困難なチームに仕上がっている。

 対抗は昨年の準優勝校・米子北か。昨年の大会で6得点を挙げて得点王を獲得(ほか2人)したFW谷尾昂也とU-19日本代表候補CB昌子源は今大会を代表するタレント。昨年、躍進の原動力となった堅守から再び旋風を巻き起こすか注目だ。過去5回の全国優勝の実績を持つ国見はその走力で相手を圧倒できるか。常勝軍団だったかつてとは状況は違うが、全員サッカーで上位進出を目指す。

 全国4強まで進出した08年度の選手権以来となる全国大会出場となる鹿島学園はまずは聖和学園との初戦に集中。2年生MF西谷和希ら1プレーで流れを変えるタレントもいるため波に乗った時は恐い存在だ。03年の創部から8年目で全国総体初出場の聖和学園は持ち味の攻撃サッカーを爆発させるか。延長戦となった県決勝を制した明徳義塾はMF中嶋大翔中心に接戦を勝利へ持ち込む。勝負強い戦いぶりで初出場の莵道(とどう)は流通経済大柏とぶつかる初戦に全力を注ぎたい。

(文 吉田太郎)

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