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闘莉王が岡田監督の視察に発奮。「見られるだけで刺激になる」

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[7.31 J1第16節 横浜FM0-2名古屋 日産ス]
 名古屋グランパスの日本代表DF田中マルクス闘莉王が、日本代表の岡田武史監督の視察に燃えて3試合ぶりの完封に導いた。
 この日の日産スタジアムには、W杯後初めて岡田監督がJリーグの試合の視察に訪れた。時間があったため、かつ古巣ということもあり、観戦に訪れた。闘莉王は激励を受けたそうで、「試合前に話をしました。岡田さんはよく笑っていた。相当、ほっとしていた感じだった」と言い、「見られるとさらに頑張りたくなる。見られるだけで刺激になる」と発奮材料になったことを明かした。
 結果、DFラインを大きく崩されることもなく無失点に切り抜けた。途中出場した横浜FMの17歳FW小野裕二にも容赦なく、激しく当たりに行った。「17歳でもプロだからね。いい選手になって欲しいね。これから成長していって欲しい」と、実績からすると当然といえるが、エールまで贈る余裕をみせた。守備面だけなく、最後まで声をかけて仲間を鼓舞するシーンもあった。暑さと78%の湿度でタフなゲームとなったが、闘将としてチームを引っ張った。
 名古屋は暫定2位に浮上した。もともと攻撃力には定評のあるチームだけに、この日のような強固な守備が安定して発揮されれば、首位鹿島を追撃する可能性は増してくる。この日は岡田監督の来訪に刺激を受けた闘莉王だが、常に集中して堅守を発揮し、悲願のJ制覇に導くつもりだ。
<写真>名古屋DF闘莉王(4番)
(取材・文 近藤安弘)

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