beacon

清水がクラブ最多タイ記録の1試合6発、いざ鹿島戦へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.1 J1第16節 湘南3-6清水 平塚]

 清水エスパルスがクラブ最多タイ記録となるリーグ戦1試合6得点で圧勝した。01年10月13日の神戸戦(6-3)以来、9年ぶりの6発はクラブ史上3度目の最多タイ記録となった。

 ゴールラッシュの口火を切ったのはFWヨンセンだ。前半4分、MF兵働昭弘が左サイド後方から前線にフィードを送ると、DFが処理を誤る。MF藤本淳吾がこぼれ球を胸でそらすと、DF村松大輔がクリアしようとしたキックはヨンセンの体に直撃。しかもボールは目の前にこぼれ、右足で叩き込んだ。

 前半10分に兵働、同12分にFW岡崎慎司が追加点を決めると、同26分、ヨンセンが岡崎とのワンツーでPA外フリーでボールを受け、すかさず左足でミドルシュート。自身2点目を決め、4-0と早くも試合の流れを決定付けた。

 前半終盤に2点を失い、2-4で折り返した後半6分、今度はDF市川大祐の右クロスから豪快なダイビングヘッドを突き刺す。ハットトリック達成とともに、2点差に詰め寄られ、嫌な雰囲気も漂った中での大きな一発。藤本も「あれで楽になった」と振り返った。

 「ハットトリックは非常にめずらしいこと。決められてよかった。3点の中ではイチ(市川)のクロスからの点が一番よかった」。ヨンセンのハットトリックは名古屋時代の07年11月18日の大分戦以来、来日2度目。清水移籍後は初の1試合3得点で、チームを6-3の圧勝劇に導いた。

 7月24日に第2子となる長女が生まれたばかり。同日の名古屋戦(3-3)でもゴールを決めたが、この日はハットトリックの爆発。「うちの娘はラッキーガールかもしれない」とはにかんだ。

 首位・鹿島との勝ち点差1をキープし、いよいよ次節7日、ホームで鹿島との首位攻防戦に臨む。勝てば首位奪回となる大一番。ヨンセンは「ビッグゲームになる。自分自身、自信を持って臨むことが大切。日本平にはいい雰囲気がある。その中で勝ちに行きたい」と闘志を燃やしていた。

(取材・文 西山紘平)

TOP