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湘南の特別指定・永木亮太(中央大)が2アシストの活躍

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チームワーストタイの6失点を記録して消沈ムードに包まれた湘南ベルマーレで、ボランチながら2アシストの活躍を見せたのが永木亮太(中央大在学中)だ。

清水エスパルス戦で出場5試合目の22歳が最初に魅せたのは、前半43分。カウンターのチャンスで左サイドを駆け上がり、エメルソンからのパスを受けて左足でゴール前に絶妙なクロスを上げる。ファーサイドに詰めていた中村祐也が右足で合わせて得点が決まると、この時点でのスコアは2-4。反撃ムードが一気に高まった。

「練習のときから、カウンターではボランチも上がるように言われています。エメルソンがいいパスをくれたので、ワンタッチで出せました」とアシストの場面を振り返り、「最初の3試合くらいは攻撃に絡めなかったけど、前節から絡めるようになってきたので、これを続けていきたい」と手応えを強調した。

その言葉通り、後半41分にも田原豊からのパスをドリブルで運んでエメルソンにラストパスを送り、ホームの意地を見せる3点目をお膳立てした。

もっとも、守備の課題は少なくない。坂本紘司とダブルボランチを組んで先発したが、小野伸二兵働昭弘といったテクニシャンの前で、セールスポイントである寄せの速さを見せられず、ヨンセンにもバイタルエリアを自在に使われてしまった。

「(小野や兵働は)やっぱり落ち着いているし、うまかったです。下がってボールをもらったりするので、付きにくかったし、DFラインが下がり過ぎたこともあって、最終ラインとの連係も悪かったです。今日のような守備をしていてはダメ。逆サイドが見えていなかったのも良くなかった」と反省が口を突いた。

来シーズンの湘南加入が既に内定している。大学生がわずか5試合で存在感を示しているという事実は、チームの苦しい台所事情を表しているとも言えるが、ベルマーレサポーターにとっては楽しみな選手の出現だ。
(取材・文・矢内由美子)

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