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[全国総体]嶋が2戦連続FK弾!ルーテル学院が東海学園下し冬夏連続8強

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[8.3 全国高校総体3回戦 ルーテル学院 2-0 東海学園 具志川多種目球技場Bコート]

 平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」3回戦、ルーテル学院(熊本)対東海学園(愛知2)はルーテル学院が2-0で勝利。1月の全国高校選手権に続く8強進出を果たした。

 開始1分、試合はいきなり動いた。ルーテル学院のMF嶋昂心が距離の長い右足FKをゴール右隅へ直接決めて先制。ただその嶋が「東海学園は球際が強くて苦労した」と振り返ったとおり、その後ルーテル学院は球際の攻防戦で劣勢となるなど相手の堅い守備ブロックのなかに入ることができず、シュートまで持ち込めない展開が続いた。逆にスピードのある東海学園の2トップ、加藤竣也と1年生FW畑潤基らにゴールを襲われ、枠を捉えたMF山田翔司のミドルシュートなど苦しい時間が続いた。

 それでも後半3分、ルーテル学院はセットプレーのこぼれ球に反応した2年生FW伊藤卓の2試合連発となるゴールで2点差とすると、結局相手に自らの2倍以上となるシュート11本を浴びながらも「(得点差があったことで)相手の攻撃がずっと同じだったから対応できた」(小野秀二郎監督)と守りきり2-0で勝利。8強進出を果たした。

 選手権では現在、1年生ながら全日本大学選抜に名を連ねるFW山本大貴(駒澤大)が得点王を獲得する活躍。絶対的エースの決定力に頼る場面もあった。対して嶋が「自分たちは全国レベルのチームではない」と説明する今年は特別なタレントがいない。それでも嶋の“飛び道具”などで再び8強。加えて「気持ちと走力は上」(嶋)と自信を見せるチームの武器とともにルーテル学院は今回、「先輩越え」と08年、09年と2年連続4強へ駒を進めた大津に続く熊本県勢の連続4強進出の継続を狙っている。
 
(取材・文 吉田太郎)
<写真>後半、2点目のゴールを喜ぶルーテル学院イレブン

平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」

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