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湘南は7戦未勝利に。反町監督「私の次はあるのか果たしてわかりません」

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[8.21 J1第20節 湘南1-4浦和 平塚]

 湘南ベルマーレは前半こそ粘りを見せ、浦和の猛攻を防いでいたが、後半に破綻して4失点。2分け5敗と7試合連続で白星をつかめなかった。

 今節はMF永木亮太が大学の都合で欠場し、GK都築龍太も浦和との契約の関係で出場できなかった。代わりに本来の守護神だったGK野澤洋輔が腰の手術から約3カ月ぶりに復帰。「自分としても約3か月ぶりの試合で、なんとかチームの起爆剤になれればと思って」プレーしたという。

 そんな帰ってきた守護神を中心に守り、MFエメルソンを軸にカウンターを狙ったが、タレントが豊富な浦和の前に屈した。運動量が落ちた後半は、簡単にゴールを許してしまった。後半ロスタイムにDF島村毅が意地を見せてJ初ゴールを決めたが、時すでに遅し、だった。

 湘南によると、反町康治監督は「どこの監督も同じような、城福さんも言っていましたし、秋田も言っていましたけど、なぜ日程を揃えることができないのかっていうふうに思いますね。京都はもっと大変ですね、今日試合をやってますから。夏休みは書き入れ時ですから、分かりますが、9月・10月になると1週間に1試合という形で。今日、前半はなんとか持ちこたえても、後半に自力で勝る浦和は……という感じのサッカーだったかなと思っています」と日程面に苦言を呈した。

 選手層の厚いチームだと、過密日程でも同レベルの選手でターンオーバーができたり、ポゼッションしながらの“省エネサッカー”もできる。だが、湘南のような下位チームだと、それは不可能に近い。どのチームも同じ条件ともいえるが、下位チームが割を食うという状態ではある。

 指揮官は「次の試合に向けて頑張ります、といつも監督が言いますけども、私の次はあるのか果たしてわかりませんけども。ただ、このまま見捨てて尻尾を巻いて逃げるわけにはいきませんので、尻尾をしっかりくっつけてやっていきたいと思います」と今後は過密日程が和らぐため、17位からの巻き返しを誓った。

(文 近藤安弘)

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