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清水は首位浮上後3連敗で4位後退。昨季の悪夢がちらつく……

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[8.22 J1第20節 磐田2-1清水 エコパ]
 清水エスパルスは38度目の静岡ダービーに1-2で完敗し、4位に後退した。前半戦を首位で折り返したが、これでその後は3連敗……。昨季は終盤で首位に立ちながら5連敗しているが、そんな不安を抱かせる一戦となった。
 満身創痍でライバルとの一戦を迎えた。岩下敬輔平岡康裕という両CBを出場停止で欠いたうえ、MF本田拓也も内転筋痛で欠場した。さらには小野伸二も内転筋痛が万全ではなく、ベンチスタートとなった。システムも4-3-3から4-4-2に変更。持ち味のパスワークが発揮されず、効果的な攻撃ができなかった。
 磐田に主導権を握られ、ショートカウンターを浴びた。前半23分に先制されたが、それでも同41分にゴール前の混戦からDF太田宏介が同点弾を決めて追いついた。太田にとってプロ初ゴール。これで流れを盛り返すかと思われたが、その2分後に勝ち越しゴールを許してしまった。
 後半25分に小野伸二、同30分にFW原一樹を投入して何とか同点を狙った。相手が少し引いたこともあり、リズムをつかんだ時間帯もあったが、ゴールは奪えなかった。清水によると、長谷川健太監督は「ディフェンスラインが変わり、特に廣井が久々の先発で少し心配していたが、途中から落ち着いて良くやってくれた。失点シーンを振り返れば、ゴール前での個の対応で若干イージーにシュートを打たせてしまった。1点目は山本康裕選手に1対1で突破され、中の対応では、前田選手に対しては(マークに)行けていたが、ジウシーニョ選手に上手くバイタルの所で少し角度を変えて入って来られ、そこでマークが付ききれなかった」と悔やんだ。
 3連敗で4位に後退。昨年の5連敗の悪夢がちらつくが、指揮官は「昨シーズン終盤5連敗という苦い思いをしたが、同じ繰り返しはもう犯せられない。ここで切り替えて、自分達の力で立ち直れば、まだまだ十分首位争いに踏みとどまることが出来ると思うので、何とか 1週間でもう1度メンタル的にも立ち直らせて、(次戦の)フロンターレ戦に臨ませたい」と切り替えていた。
(文 近藤安弘)

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