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[なでしこリーグカップ]新10番・岩渕がMVP、「打っちゃった感じ」の決勝点

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[8.22 なでしこリーグカップ決勝 浦和レディース2-3日テレ・ベレーザ 西が丘]

 偉大な先輩に追い付くために。日テレ・ベレーザのFW岩渕真奈が伝統の背番号10に恥じない鮮やかな決勝弾でチームにタイトルをもたらし、大会MVPに選ばれた。

 2-2の同点に追い付いた直後の後半45分、MF原菜摘子の横パスをゴール正面で受けると、鋭い切り返しでDFのマークを振り切る。「とりあえず前を向こうと思ってトラップしたら左足で……。あまり普段は振らないけど、フリーだったので振ったら入るのかなと思って」。利き足とは逆の左足から放たれたシュートは豪快にゴールネットを揺らし、激闘に終止符を打った。

 「打っちゃった感じです。でも、狙いどおりです」。満面の笑みで白い歯をこぼした17歳。延長戦突入かと思われた終了直前の劇弾に2トップを組んだFW大野忍も「岩渕さまさまです」と笑った。

 7月に開催されたU-20女子W杯では2得点を決めたが、チームは1勝1分1敗でグループリーグ敗退。「自分が変わるきっかけになった。本当に悔しかったし、自分の中でちょっとした変化というか、気持ちの部分で変われたし、プレーの面でももっと自分のプレーをやろうと思った」。メキシコ、ナイジェリア、イングランドという世界を相手に体感できた経験を国内で生かす。そのためにも何としても欲しいタイトルだった。

 今季からMF澤穂希のあとを継ぐ背番号10を任された。あこがれであり、目標である先輩に少しでも近づこうと懸命にプレーを続けている。「今日も最後の1分以外は何もやってない。うれしいけど、悔しい部分の方が大きい。ほんとまだまだなんで、一歩でも澤さんに近づけるように頑張りたい」と貪欲に話していた。

 「これで1冠。浦和にタイトルを渡さなかったのはよかった。(なでしこ)リーグ、全日本(女子選手権)と2冠、3冠といけるように頑張りたい」。日テレ・ベレーザの新10番としてつかんだ初タイトル。17歳の若きエースはこれからも数々の栄冠を手にしていくはずだ。

(取材・文 西山紘平)

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