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[Y☆voice_41]滝川二FW浜口孝太「選手権ではもう1個勝つ」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第41回は平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」で準優勝した滝川二(兵庫)のFW浜口孝太主将(3年)です。全国総体ではチャンスメーカーとして活躍しただけでなく、2試合での決勝ゴールを含む4得点を記録。全国総体ではチーム初となる決勝進出の立役者となりました。そのFWが総体決勝直後に語った課題、目標とは?

―惜しくも市立船橋に逆転負けしたが、決勝での先制ゴールで日本一に近づいた
「市船はデカイし、堅いということで相手のウラを狙っていました。谷口(智紀)と話していて、とにかくウラを狙おう、と。先制ゴールの場面はそのとおりに谷口からパスが出てきた。来た!と走ったら抜けられたので、落ち着いてシュートすることができた」

―今大会はチャンスメークだけでなく貴重なゴールも連発した
「自分としてはチャンスメークを狙っているけれど。出した後にもう1回決定機に絡むことを意識して、できていた部分があった」

―あと一歩で準優勝となったが
「自分たちは決勝がはじめて。逆転された後に動揺してしまった。自分も初めて決勝にきたチームをまとめきれなかった。リードしてもボクは甘くないと思っていたし、『残り15分』という声は出ていたけれど。みんな勝ちを意識しすぎた。いつもだったら1点取った後に2点目を狙うところが、『勝てば優勝』と意識してしまった。最後まで相手の中盤が落ちないなと思って、苦しい時間も続いたけれど技術とか相手の方が上。まとまって守備で体張っていこうと言っていたけど、体を張り切れなかった。全国は甘くなかった」

―大会前の予想と残した結果については
「自分らの代にとって、全国はほとんどが初めての経験。決勝までいけるとは思っていなかった。まとまりとか、みんなでひとつのことをやろうと言っていた。『怯まず(ひるまず)、驕らず(おごらず)、溌剌と(はつらつと)』をモットーに楽しく上位を目指してきました。引くことなく、チームとしてはいい経験できた。大会を通して得るものはあった」

―準優勝したことで新たな目標ができた
「残り15分。これを直していかないと選手権では勝てない。自分たちは強くないけれど、練習をして、選手権ではもう1個(決勝を)勝ちたい」

(取材・文 吉田太郎)


連載:
「Youth star voice」
[高校サッカー]

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