後半50分に本山が同点弾、浦和は土壇場で勝ち点3逃す
[8.28 J1第21節 浦和1-1鹿島 埼玉]
J1第21節は28日、各地で6試合を行い、埼玉スタジアムでは浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦。浦和は後半35分、MFポンテのゴールで先制したが、鹿島も後半ロスタイムに途中出場のMF本山雅志が同点ゴールを決め、1-1で引き分けた。
浦和はイングランド2部レスターとの移籍交渉のため渡欧中のMF阿部勇樹が不在。ボランチにMF柏木陽介が下がり、2列目にMF原口元気が入り、今季初先発となった。
鹿島はDFジウトンが出場停止明けで先発復帰。負傷離脱していたFWマルキーニョスも4試合ぶりに先発に戻った。
[スタメン&布陣はコチラ]
試合は中盤でつぶし合いの展開となり、互いに攻め手を欠いた。前半17分、浦和は左サイドでボールを回し、DFサヌのパスを受けたMF宇賀神友弥が振り向きざまに右足でミドルシュートを狙うも、ゴール右へ。これが両チーム通じて初のシュート。鹿島も前半21分、MF青木剛が左足ミドルを放つが、攻撃は単発だった。
こう着状態の中、セットプレーで先制点を狙う両チーム。鹿島は前半31分、MF野沢拓也の左CKにファーサイドのマルキーニョスが頭で合わせたが、ゴール右に外れる。浦和は同37分、MFポンテの左FKからFWエジミウソンがヘディングシュート。ポストに弾かれたボールはGK曽ヶ端準がなんとか抑えた。前半45分間で最大のチャンスだったが、これも決まらず、前半は見せ場少なく、0-0で折り返した。
後半立ち上がりは浦和が積極的な入りを見せ、徐々に攻勢を強める。前半6分には原口がドリブルでPA内に切れ込み、DF岩政大樹と交錯して倒れたが、西村雄一主審はノーファウルの判定だった。
鹿島はカウンターからチャンスをうかがい、後半12分、今度はPA内でFW興梠慎三がサヌに倒される。西村主審は笛を吹き、PKの判定。絶好の先制のチャンスを迎えたが、マルキーニョスのPKをGK山岸範宏がスーパーセーブで弾き出す。直後の同15分、ジウトンのロングスローから最後はゴール前のマルキーニョスがヘディングで狙ったが、クロスバーを直撃。さらに同19分には高い位置でボールを奪ったMF小笠原満男が狙い澄ました右足シュートを放ったが、またもGK山岸の好守に阻まれた。
一連の流れをギリギリのところで耐えた浦和はDF山田暢久が足をつったため後半24分にDF坪井慶介と交代。同30分には原口に代えてMF高橋峻希を投入し、なんとか流れを引き戻そうとした。同34分、宇賀神が左45度から放ったシュートはクロスバーに弾かれたが、直後のピンチには坪井が体を投げ出したディフェンスでクリアするなど懸命に次のチャンスを待った。
すると後半35分、右サイドの高い位置で高橋、エジミウソンとつないでポンテがボールを受けると、ワントラップから迷わず右足を振り抜く。これがゴール左隅に突き刺さる先制点。浦和がついに均衡を破り、リードを奪った。
後半39分には宇賀神が左足首を痛めて交代するアクシデントもあった浦和だが、代わって入ったMF堀之内聖が中盤で体を張り、逃げ切りを狙う。ところが後半50分、鹿島は右サイドからのロングスローのこぼれ球をMF本山雅志がPA外から右足でゴール右に流し込み、土壇場で同点に追い付く。1-1。最後の最後で勝利を逃した浦和にとっては痛恨のドローとなった。
<写真>後半ロスタイムに劇的な同点ゴールを決めた鹿島MF本山
(取材・文 西山紘平)
J1第21節は28日、各地で6試合を行い、埼玉スタジアムでは浦和レッズと鹿島アントラーズが対戦。浦和は後半35分、MFポンテのゴールで先制したが、鹿島も後半ロスタイムに途中出場のMF本山雅志が同点ゴールを決め、1-1で引き分けた。
浦和はイングランド2部レスターとの移籍交渉のため渡欧中のMF阿部勇樹が不在。ボランチにMF柏木陽介が下がり、2列目にMF原口元気が入り、今季初先発となった。
鹿島はDFジウトンが出場停止明けで先発復帰。負傷離脱していたFWマルキーニョスも4試合ぶりに先発に戻った。
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試合は中盤でつぶし合いの展開となり、互いに攻め手を欠いた。前半17分、浦和は左サイドでボールを回し、DFサヌのパスを受けたMF宇賀神友弥が振り向きざまに右足でミドルシュートを狙うも、ゴール右へ。これが両チーム通じて初のシュート。鹿島も前半21分、MF青木剛が左足ミドルを放つが、攻撃は単発だった。
こう着状態の中、セットプレーで先制点を狙う両チーム。鹿島は前半31分、MF野沢拓也の左CKにファーサイドのマルキーニョスが頭で合わせたが、ゴール右に外れる。浦和は同37分、MFポンテの左FKからFWエジミウソンがヘディングシュート。ポストに弾かれたボールはGK曽ヶ端準がなんとか抑えた。前半45分間で最大のチャンスだったが、これも決まらず、前半は見せ場少なく、0-0で折り返した。
後半立ち上がりは浦和が積極的な入りを見せ、徐々に攻勢を強める。前半6分には原口がドリブルでPA内に切れ込み、DF岩政大樹と交錯して倒れたが、西村雄一主審はノーファウルの判定だった。
鹿島はカウンターからチャンスをうかがい、後半12分、今度はPA内でFW興梠慎三がサヌに倒される。西村主審は笛を吹き、PKの判定。絶好の先制のチャンスを迎えたが、マルキーニョスのPKをGK山岸範宏がスーパーセーブで弾き出す。直後の同15分、ジウトンのロングスローから最後はゴール前のマルキーニョスがヘディングで狙ったが、クロスバーを直撃。さらに同19分には高い位置でボールを奪ったMF小笠原満男が狙い澄ました右足シュートを放ったが、またもGK山岸の好守に阻まれた。
一連の流れをギリギリのところで耐えた浦和はDF山田暢久が足をつったため後半24分にDF坪井慶介と交代。同30分には原口に代えてMF高橋峻希を投入し、なんとか流れを引き戻そうとした。同34分、宇賀神が左45度から放ったシュートはクロスバーに弾かれたが、直後のピンチには坪井が体を投げ出したディフェンスでクリアするなど懸命に次のチャンスを待った。
すると後半35分、右サイドの高い位置で高橋、エジミウソンとつないでポンテがボールを受けると、ワントラップから迷わず右足を振り抜く。これがゴール左隅に突き刺さる先制点。浦和がついに均衡を破り、リードを奪った。
後半39分には宇賀神が左足首を痛めて交代するアクシデントもあった浦和だが、代わって入ったMF堀之内聖が中盤で体を張り、逃げ切りを狙う。ところが後半50分、鹿島は右サイドからのロングスローのこぼれ球をMF本山雅志がPA外から右足でゴール右に流し込み、土壇場で同点に追い付く。1-1。最後の最後で勝利を逃した浦和にとっては痛恨のドローとなった。
<写真>後半ロスタイムに劇的な同点ゴールを決めた鹿島MF本山
(取材・文 西山紘平)