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9/2A代表練習後の選手コメント

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 新生・日本代表が始動した。4日のパラグアイ戦(日産ス)、7日のグアテマラ戦(長居)に向けた日本代表合宿が2日、神奈川県内でスタート。練習前には宿舎でミーティングが行われ、アルベルト・ザッケローニ新監督が初めて選手と対面した。
以下、練習後の選手コメント

●FW森本貴幸(カターニア)
―試合への抱負は?
「練習期間は短いですが、パラグアイに勝てるように頑張りたい」
―パラグアイへのイメージは?
「どうこう言うより、実際にやって、闘うことが大事。試合の中で全力で戦いたい。終わった後に、出し切ったと思えるようにしたい。ゴール? パラグアイから点をとってきたい」
―新生日本代表の印象は?
「本田君と岡崎君がいるので、一人ぼっちになることはないですね」
―エースとして小倉会長が期待し、ザッケローニ監督も成長を願っているようだが。
「自分の間というか、自分の道を行くだけ。毎日しっかりと練習して、レベルを上げるようにしたい。頑張ります」
―新監督が視察したが、いると意識が違うか?
「特に変わらないです」

●FW岡崎慎司(清水)
―ザッケローニ監督の印象は?
「熱い人というか、いい人そうだった。いい雰囲気を持っている」
―ミーティングではどんな話を?
「とにかくプライド、日の丸の誇りを持ってやってほしいと言われた。気持ち的なことがほとんど。これから自分の日本に住んで一緒にやっていくという決意も話していた。一緒に頑張ろうと」
―練習では戦術的なこともやったが?
「パラグアイに対しての練習だったと思う。いいメンバー、W杯に出ていたメンバーも来ているので、楽しみです。監督のやり方がどうとか、そういうゲームじゃない。とにかく勝つというか、どんな状況でも日の丸を背負って戦うことの意味を言われたので。選手としてもアピールになると思うし、見に来た人も楽しめるサッカーをしたい。サポーターはW杯のことをイメージして来ると思うし、勝ちが求められていると思う。一発目なんで、そういう意味でも期待されていると思う」

●MF本田圭佑(CSKAモスクワ)
―久々の日本ですね。
「暑いですね」
―新監督の印象は?
「いやまあ、どうですかね。みんな頑張ろうということを話しています」

●MF香川真司(ドルトムント)
―きょうは4-3-3?
「4-2-3-1ですね」
―守備を意識した練習?
「きょうは守備の練習をした。サンタクルスがポジションを替えてくるので、つかみどころをはっきりさせようという指示だった。運動量が必要になる」
―左サイドを任されました。
「チームでやっているトップ下に慣れてきたけど、左サイドでも問題ない。ポジションは関係ないんで。攻撃的に行きたい? そうですね」
―ブラジルへ向けたスタート。
「次のW杯を意識している。アピールして生き残りたい」
―監督の印象は?
「落ち着いている感じな人。真面目な監督だと思う」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―ケガの具合は?
「4日はないと思う。次の試合は入れれば入りたい。痛みとの判断になると思う。試合をやれなくても、代表のみんなで一緒に練習したり、食事するだけでも楽しいので」
―ブラジルに向けたスタートです。
「常に代表に選ばれるようにしたい。やっぱり国を背負って戦うような立場でいたい。あらためて自分自身を高く持っていきたい」
―監督の印象は?
「おとなしい物静かな人。普通の外国人のおじさんのような感じだった。どんな話を? これからいいチームをつくっていきたいと。普通に挨拶して、握手しただけですね」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―右ふくらはぎの状態は?
「検査をして、思ったよりもあまりよくなかった。できると思って帰ってきたけど、微妙なので、様子を見ながらという感じです」
―ドイツに帰る可能性も?
「それも話し合い。僕個人の見解としてできると思って来たので、できなかったら自分の判断が甘かったということになる。1日ですごいよくなったり、全然動かなかったりするので、ちょっと難しい」
―ボールも蹴ってない?
「ボールは蹴ってるし、今日も蹴ったけど、フィーリング的にまだまだ。ロングキック、シュートになると怖い。日によっていいときと悪いときがある。ここでリスクを冒すか、冒さないかというところ」
―原さんと話す?
「そうですね。原さんと話すことになると思う」
―練習を見ていて感想は?
「みんなやる気を感じたし、声も出ていた。新しいスタートかなという気がしていた」
―監督の印象は?
「イタリア人らしくない感じがした。ラテン系な感じがしなかった。頭のよさそうな感じ」

●MF藤本淳吾(清水)
「いい感じできているので、いい形でチームに貢献できるように頑張りたい」
―前回は遠慮があると言っていたが?
「遠慮はない。前回は遠慮は多少あったが、そういうのはない。システムはどうであれ、どこで出るかは分からないけど、チームとしてやることプラス、自分の力を出せればと思う。まずはチームのやり方をしっかり覚えたい」
―新監督の印象は?
「ポロシャツにジーンズでスニーカー履いて、あんなにかっこいい人はいないなって。イタリア人ってやっぱああなんだなって」
―挨拶もかっこよかった?
「それは普通でした。自己紹介くらい」
―代表での今後は?
「次もちゃんと選ばれるように、呼ばれるように、そういうのを意識してやっていきたいと思います」

●MF細貝萌(浦和)
「一緒にやったことのある選手も多いし、年上の人も多いけどみんなやさしい。緊張するということはなかった。アピールというより楽しむことを考えたい。楽しめたと言えれば、プレー面でも充実していたということになると思う。この合宿に来ている以上、責任を持ってやっていきたいし、浦和の代表として、しっかり日本を背負って立つよう、気持ちを内に秘めてやりたい。出られたら精一杯やる」

●DF内田篤人(シャルケ04)
「監督さんも初めて生で見たし、これからという感じ」
―新監督の印象は?
「笑顔が素敵。やさしそうな印象だけど、サッカーが絡んでまた変わっていくと思う」
―ミーティングではどんな話を?
「挨拶くらい。日本語で『よろしくお願いします』って。それと力を合わせて頑張りましょうと言っていた」
―所属チームが変わってから初の代表だが?
「特には変わらず。特別に意識はしていない。とにかく頑張ります」
―コンディションが良さそうだが?
「特には。そういってもらえると嬉しいですけど。向こうで練習やってますから」
―海外で一番感じたことは?
「執念かな。そんな向こうのサッカーはきれいな感じじゃない」
―今日も長友に激しくチャージにいっていたが?
「長友さん自身が『がちがちにやっていい』と言っていたので。あのくらいが向こう(海外)じゃ普通かなと」
―今後は?
「まずは争うのも大事だけど、もっとこういう選手だと示したい。周りに自分っていうのを示すためにオーバーにやっていきたい」
―W杯に出れなかった悔しさは?
「W杯に出れなかったから移籍した、とかだったら悔しいかもしれないが、そうじゃないから特には。サッカー選手として上手くなるためには何が大事かってところだと思う」

●DF栗原勇蔵(横浜FM)
「みんなでボールの出どころのプレッシャーの確認をした。あとは昨日試合をしてない人が対人をやったり。試合まで時間もないから」
―新監督は何か言っていた?
「まだ日本のやり方を見たいって言ってたから、だから今日も上で見ていたんじゃないかなと思う」
―自身の今後は?
「まだまだ最初だから。これからじゃないかな」

●DF駒野友一(磐田)
「見に来るサポーターのためにもいい結果を出したい」
―ミーティングの内容は?
「戦術的なことではなくて、今監督が考えていることとか、4年後に向けて新たな歴史を刻んでいこうと。まだまだ成長できる国なので、一緒にやっていこうという話だった。今回は外から選手を見ると言っているし、監督からどういう戦い方をするかも聞いていない」

●DF永田充(新潟)
―6年ぶりに代表復帰。
「まず、ここに選ばれたことが大事。残っていけるように頑張りたい」

●GK川島永嗣(リールス)
「W杯はもう終わったし、これからまた次の大会に向けてアジア杯もありますし、新しい監督とのスタートということなので。もちろん自分たちがW杯でやれたことはたくさんありますけど、ここから自分たちがどう進んでいけるのかっていう。そういう意味でどうスタートできるか。いい形で試合に臨んでいけたらと思います」
―新監督からの話は?
「挨拶くらいな感じで、日本の歴史にまた新しいページを刻めるようにっていう話がありました」
―イタリア好きな川島選手から見た印象は?
「実績のある方だと思うし、実際に僕も向こうにいって、試合を見たりもしてます。テレビで見る以上に戦術とかそういう部分がしっかりしてますし、そういう意味ではまた新しくいろんなことを学べるかなと。練習して新しい形をつくっていければと思います」
―ベルギーでは相手の攻撃の迫力などを実感してきたか?
「チーム状況的にかなりシュートが飛んでくるので。僕としてはそういう状況の中で自分がどれだけ1試合1試合パフォーマンスを上げていけるか、戦えるかという意識を毎試合毎試合持ってやれている」
―川口がポーツマスに行ったときはコミュニケーションが難しいって言っていたが?
「コミュニケーションは問題ないです。ただチーム状況的にMFの選手がDFに3人入ったりとかそういう難しさはあります」
―新代表での抱負は?
「守備の部分でひとりひとりが守備の意識を持って、チーム全体で守備をやっていきたいと思う。攻撃の部分ではどれだけ相手にとって脅威になれるかという部分はあるので、そういう部分はまた新しいイメージを持ってやっていければと思います」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子、近藤安弘、片岡涼)

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