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注目1年生・駒大MF碓井“古巣”に「できた部分は何もない」

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[9.5 第90回天皇杯2回戦 F東京 2-0 駒澤大 味スタ]

 山梨学院高(山梨)で全国高校選手権優勝を果たし、今夏には総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで大学日本一にも輝いた駒澤大MF碓井鉄平(1年)はこの日対戦したFC東京の下部組織出身。F東京のFW重松健太郎とはFC東京U-15むさしでチームメートだった。

 ダブルボランチの一角として“古巣”と対峙した碓井。だが「できた部分は何もない」と振り返る。相手の隙を見つけ出す目と、そこをつく技術が所属チームを高校、大学日本一へと導いた。ただ自分がどれだけできるかを試すためでもあったこの日は「プレッシャーが来たらあわててしまった。一人ひとりの上手さ、速さ、強さ、F東京の方があって落ち着いていた。向こうは前半0-0でも『後半点取れるだろう』くらいの感じでやっていた。向こうにはオーラがありましたね」

 試合開始直後にミドルシュートを放つなどゴールを目指したが得点することは叶わなかった。痛感したのは自身のレベルアップの必要性。特に攻撃の部分ではもっと突き詰めなければならない。「もっと自分のところで収めて展開したりとか仕事しなければならない」。試合後、重松と手を合わせ、会場を去っていく元チームメートに視線を向けながら「アイツ上手いっすよ」と苦笑い。中学時代目指していたチームとの戦いを経て、大学サッカー界の“注目ルーキー”は課題と新たな目標は見つけた。

(取材・文 吉田太郎)

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