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DF岩政は11ヵ月ぶり先発に意欲

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 けが人続出のDF陣の統率役として、岩政大樹(鹿島)が名乗りを挙げた。

 「一番大事なのは得点することと、失点しないこと。単純にリスクを負わず、失点しないような守備を心がける。4バックなのでラインコントロールはそんなにないが、槙野からは、その役目はやってくれと言われている。とにかく失点しないことを第一にやる」と並々ならぬ意欲を見せた。

 言わずと知れたリーグ3連覇・鹿島アントラーズの中心選手であり、対人守備には絶対の自信を持っている。ところが岡田ジャパン時代はなかなか声が掛からず、招集されても出場機会に恵まれない時期が長かった。

 先発は昨年10月10日のスコットランド戦、ただ1試合のみ。途中出場も今年2月14日の韓国戦だけと、Jでの実績と不釣り合いな状況に甘んじてきただけに、チャンスをつかもうとの意欲は強い。

 今回は守備のみならず、得点力でも期待がかかる。「セットプレーで飛びこんでいくのは僕の仕事の一つ。ただ、人と違うことを見せる、いつもと違うことを見せるというのは僕らしくない。僕自身が積み重ねてきたことを出すだけです」と前を見据えた。

 田中マルクス闘莉王(名古屋)、中澤佑二(横浜FM)、栗原勇蔵(横浜FM)が相次いで負傷離脱した。ライバル不在の中、堅守と攻撃力でザッケローニ新監督にアピールするつもりだ。
(取材・文 矢内由美子)

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