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岩政「連係はこれから積み上げていけばいい」

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 昨年10月10日のスコットランド戦以来、11カ月ぶりに先発出場した岩政大樹(鹿島)が、前半は槙野智章(広島)、後半からは永田充(新潟)とセンターバックでコンビを組み、最終ラインを統率した。

 結果としては2-1の勝利。だが、ほとんど守備機会のない時間帯だった前半22分にグアテマラに1失点を許してしまい、その後勢いづかせてしまったのは反省材料だ。

 「あれはボールを回している段階で取られたもの。マークがどうとか、そういう問題ではない。ただ、もう少し飛びこむとかスライディングで行っても良かったかなと思う。ビデオで確認したい」と素直に振り返った。

 中澤佑二(横浜FM)、栗原勇蔵(同)が合宿中に相次いで離脱した。合宿前にも田中マルクス闘莉王(名古屋)が負傷でメンバーを辞退している。現在の日本の急務は、W杯南ア大会4試合で先発フル出場した中澤と闘莉王に続く第3のセンターバックを育てること。それだけにザッケローニ新監督の目の前で90分間プレーしたことは、岩政にとっても日本代表にとっても意味のあるものになる。

 持ち味である攻撃面でも見せ場を作った。後半23分。CKからの流れで前線に残り、ゴール前でヘディングシュートを放った。GKとの接触もあり、シュートは枠をそれたが、高い打点と体の強さは十分に示した。

 「(運を)持っていなかった。GKが気になってしまったけど、とにかく決められなかったことが悔やまれる」と唇をかんだ岩政だが、表情には充実感も。「連係はこれから少しずつ積み上げていけばいい。この時点でこれだけできれば悪くない。うまく声をかけながらやっていきたい」と今後へ思いをはせていた。

<写真>日本代表DF岩政
(取材・文 矢内由美子)

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