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[仙台カップ]決勝弾演出!ポルトガルでプレーの風間宏希が魅せた!

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[9.9 仙台カップ第1戦 U-19日本代表 2-1 U-19フランス代表 ユアスタ]

 久々のU-19日本代表招集となったMF風間宏希は今年はポルトガルのロウレターノDCに籍を置きプレーをしていたが、今回の代表招集で1週間前に来日。母校の清水商高(静岡)で練習後に仙台でのU-19日本代表合宿に参加し、今大会に臨んだ。

 ボランチとして先発した風間だったが、立ち上がりからはなかなかプレーに絡む場面を作れなかった。「個人的なミスが多すぎて、自分のことがしっかりできなかった。パスが合わないところがあったので、もっとパスを出せる位置に動くなどフォローに入ったり、単純なトラップミスやパスミスはまだまだダメなので、そういう所を直していきたい。今日は攻撃も守備も自分でやっていてイライラするような出来だった」と反省しきりだった。

 それでも風間は観客を沸かせた。19分のフリーキックではニアの際どいコースを狙い、あわやという場面を作った。「GKが寄っていたので狙っていこうと思いました。もう少し良いボールだったら入っていたかもしれません」と振り返った。そして1-1で前半終了が濃厚かと思われた43分、相手が前がかりになっていたのを見逃さず、DFラインの裏を突く絶妙なロングパスを入れてFW杉本健勇(C大阪)のゴールをアシストした。
 「相手がラインを上げていて、裏がすごく空いていたので狙っていこうと思いました」と語ったが、「ただ、そういうパスをあまり出せなかったのでもっと狙っていきたかったです」と反省も忘れなかった。

 ポルトガルでの選手生活について風間は「1部のチームとも試合をやって、やれるという自信がついたが、まだチームの柱になれていない。早く中心になりたい」と語った。既に海外を経験している風間ではあるが、U-19日本代表で定位置が確保されたわけではない。「今回の合宿が(AFCU-19選手権前の)最後なので、今回のチャンスをものにできるかできないかは自分の問題です。良い選手はいっぱいいるので、みんなが合ってくればもっと良いチームになっていきますので、みんなと一緒にやっていきたい」と今回の大会への強い決意を語った。

 久々の代表ということもあってかチームに馴染んでいない面も見られ、強烈な存在感を見せたとまではいかなかったが、それでも1アシストという結果を残して、才能の片鱗を見せた風間。今後2試合でどこまでアピールできるか期待したい。
 
(取材・文 小林健志)

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