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ジュニーニョが3年ぶり10度目のハット!「あと3点くらい決めるチャンスがあった」

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[9.18 J1第23節 湘南1-6川崎F 平塚]

 川崎フロンターレのエースFWジュニーニョが開始2分にゴールを決めて勢いに乗り、前半だけでハットトリックを達成させた。2分に続き、前半21分にはワンツーで抜け出し2点目。さらに同34分にはヴィトール・ジュニオールから横パスを受けて左足一閃。2007年8月以来、自身3年ぶりで、J1では4度目、J2を含めると10度目の1試合3得点を成し遂げた。

 「3試合勝てていなかったので、勝つことができて幸せです。ハットトリックは仲間たちのおかげ。感謝したい。ただあと3点くらい決めるチャンスがありましたね。相手のゴールキーパーが良かった」

 エースの爆発でチームは今季最多の6ゴールを生み、4試合ぶりの勝ち点3をつかんだ。順位も勝ち点は横浜FMと同じ38だが、得失点差で抜いて6位に浮上した。ただジュニーニョは、少し苦笑いを浮かべた。前半に3得点したが、後半は好機でことごとく、GK野澤洋輔にファインセーブされた。3得点で移籍したレナチーニョの7得点を抜いて出場10試合でチーム最多の今季8得点としたが、前半を怪我で棒に振っていただけに、まだまだゴールに飢えている。

 「今すごく状態がいいですね。今週は試合間隔が1週間空いていて、紅白戦ができた。いい準備ができて、それがグラウンドで出せた」

 ジュニーニョは状態の良さを強調した。エースの爆発に司令塔もニンマリだ。MF中村憲剛は「きょうは湘南が自由にやらせていた。あれくらいの選手だから、自由にやれたら点を取ってくれる。ジュニは回りも使えるし、球離れがいい。チーム全体でテンポが良くなる」と手放しで喜び、今後の活躍を期待した。ジュニーニョと憲剛は“ホットライン”だけに、今後さらなる攻撃力アップが期待できるだろう。

 勝ち点は38としたが、首位の名古屋とは10差と、まだまだ離されている。「きょうの勝利はすごく大きい。3連敗したけど、これからまた、どんどん(順位を)上げていきたい」とジュニーニョは表情を引き締めた。次戦は25日に強豪G大阪をホームに迎える。G大阪は4位で勝ち点は2差の40と、勝てば順位がひっくり返る。上り調子のエースが牽引役となって、難敵撃破を目指す。

<写真>ハットトリックを達成した川崎F・FWジュニーニョ
(取材・文 近藤安弘)

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