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北九州、急増3バックが崩壊し最多タイ4失点。24戦連続で白星なし……

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[9.26 J2第28 東京V4-0北九州 味スタ]

 最下位のギラヴァンツ北九州は急増3バックが崩壊して今季3度目の最多タイ4失点。ホームで1勝しているが、その相手が東京Vで約6カ月ぶりの勝利も期待していたが、24試合連続で白星を逃した。

 これまで4-4-2のシステムを基本とし、適任がいないためにMFの選手をコンバートしながらやりくりをしてきたが、怪我などで相次いで離脱。ついに人材がいなくなった。この試合、ここまで左SBを務めてきた日高智樹が怪我で欠場したため、わずか1日の練習で3バックを採用した。

 与那城ジョージ監督は「ずっとサイドバックがいなくて、中盤の選手がやっていた。この間の試合も中盤の選手がサイドバックをやっていたのですが、それもケガをして、残った選手の中ではサイドバックができる人がいなく、急きょ2日前に3バックにしようかなと。昨日1日練習したぐらい。ほとんどぶっつけ本番だった」と苦渋の決断だったことを明かした。

 うまく機能しなかった。逆に3バックの横のスペースを使われた。指揮官は「サイドを上手く使われて、前半苦しかった。後半、センターバックを少しサイドに持っていったが、その時にはもう遅くて機能できなかった」と悔やんだ。3バックの左に入った長野聡は「3バックの情報はないはずなのに、3バックのサイドのスペースを使われた。ぼくの責任です。ジョージさんは僕らを信じてチャレンジしたと思う。それに応えられなくて申し訳ないです」と肩を落とした。

 チームは3月21日の第3節・東京V戦以来、24試合連続で勝利がない苦境にあるが、ひたむき最後まであきらめない姿勢は発揮されている。“トンネル”はいつか必ず、抜け出すことがきでる。

(取材・文 近藤安弘)

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