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富山が監督交代を電撃発表。前甲府監督の安間氏が昇格

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 カターレ富山は29日、楚輪博監督(54)が退任し、後任として現トップチームヘッドコーチの安間貴義(41)が監督に就任すると発表した。10月3日の千葉戦から指揮を取る。なお今季、J2の監督交代は初で、J1も含めると5人目となる。

 富山は昨季13位で今季は8位以内を目標にしていたが、現在は18位と低迷している。約2カ月間、白星がないこともあり、来季に向けて早期にチームを立て直すため、前甲府監督で実績のある安間ヘッドコーチの昇格を決めた。

 清原邦彦代表取締役社長は「今回、安間貴義氏を監督に昇格させることを決定しました。今季は8位以内を目標に戦ってきましたが、チームは浮上することがないまま今日に至り、大変厳しい状況下にあります。10月3日の千葉戦以降、3週間試合が無いこの期間に、もう一度、戦う集団を作り上げる為、今回、このタイミングでの監督交代は止むを得ないとの決断に至りました。

 楚輪前監督のクラブへの貢献・功績は、改めて説明するまでもなく、大変素晴らしいものであります。それだけに今回の決断はクラブにとって苦渋の選択であったことはご理解を賜りたく存じます。

 開幕から皆さまの期待を大きく裏切り、また、このような状況でご心配をおかけしておりますが、安間新監督の下、選手・スタッフそしてフロントが一丸となって、最後まであきらめず、一つでも上の順位を目指し全力で戦ってまいりますので、今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます」と理由を説明している。

以下、楚輪氏と安間氏のコメントと主な経歴

楚輪博前監督
「J2へ参入して2年目の今季は、結果が出ない状況の中、共に戦ってくれた選手・スタッフに心から感謝しています。選手に関しては、残りの9試合最後まで力の限りしっかりと戦ってほしいと思います。どんな時もチームを応援してくれたカターレ富山のファン・サポーターの皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」

安間貴義新監督
「こういうチーム状態でチームを引き受けることになりましたが、ファン、サポーター、スポンサー、ボランティアの皆さまをはじめ、カターレ富山を支援くださっている全ての方々が、ポジティブにクラブに関われるよう、また、その期待に応えられるよう、全力で頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」

楚輪博
(Hiroshi SOWA)
■生年月日
1956年5月1日(54歳)
■出身地
広島県
■カターレ富山での成績
(08年3月-10年9月29日)
2008シーズン
JFLリーグ戦18勝8分8敗(3位)
天皇杯1勝1敗(2回戦敗退)
2009シーズン
J2リーグ戦15勝16分20敗(13位)
天皇杯1勝1敗(3回戦敗退)
2010シーズン
J2リーグ戦6勝2分19敗(18位)
天皇杯1敗(2回戦敗退)
※J2リーグ戦第28節 終了時点

安間貴義
(Takayoshi ANMA)
■生年月日
1969年5月23日(41歳)
■出身地
静岡県
■選手歴
静岡県立浜松商業高
駒澤大
本田技研工業
(現 HondaFC)
[2001年現役引退]
■指導歴
02-04年:HondaFC 監督
05-06年:甲府コーチ
07年:甲府サテライト監督兼ヘッドコーチ
08-09年:甲府監督
10年-:富山ヘッドコーチ

以上

(文 近藤安弘)

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