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川崎Fはジュニーニョ2発と黒津の公式戦3戦連続弾などで快勝

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[10.2 J1第25節 神戸0-4川崎F ホムスタ]

 川崎フロンターレは大量4ゴールを奪うワンサイドゲームで神戸を一蹴した。前節のG大阪戦に1‐2で敗れ、首位名古屋との勝ち点差が13に広がるなど優勝戦線から大きく後退してしまったが、選手たちのモチベーションは落ちることなく、この日も90分間をしっかり戦い切り、4-0の大勝を飾った。

 先制点はすぐに生まれた。前半2分、MF中村憲剛のスルーパスに抜け出したFWジュニーニョが右足で流し込み、均衡を破る。その後はなかなかチャンスをつくれず、追加点を奪えないまま前半を折り返した。

 しかし、1点リードで迎えた後半7分、FW黒津勝がジュニーニョの右クロスに合わせて待望の追加点。黒津の公式戦3戦連続弾で勢い付くと、同12分にはゴール正面右寄りからのFKをMF田坂祐介が直接沈め、3-0と突き放した。

 後半38分にはMFヴィトール・ジュニオールのパスを受けたジュニーニョが右サイドをドリブル突破。相手DFの股間を抜く技ありゴールでダメ押しの4点目を押し込んだ。

 リーグ戦は前節までの5試合で1勝4敗と大きく負け越していたが、9月29日のナビスコ杯準決勝第1戦・磐田戦(1-0)に続く公式戦連勝を飾り、流れは変わりつつある。何より公式戦3試合連続でゴールを決めている黒津の充実ぶりは頼もしい。

 今後も10日にナビスコ杯準決勝第2戦、13日に天皇杯3回戦・横浜FC戦、16日にリーグ山形戦と連戦が続く。それでも、黒津は試合後のインタビューで「これが強いチームの宿命。中1日でも中2日でもプロとしてやりきるのが当たり前」と力強く話していた。過密日程も今の勢いで乗り越え、初タイトルを目指すナビスコ杯はもちろん、すべての大会で上位進出を狙っていく。

(文 片岡涼)

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