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西川が川島の負傷で緊急出場、「来たなと思った。勝利に貢献できて良かった」

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[10.8 キリンチャレンジ杯 日本1-0アルゼンチン 埼玉]

 ロスタイム。アルゼンチンがゴール前右でFKをゲットした。キッカーはFWリオネル・メッシ。ドキドキハラハラの場面だったが、GK西川周作(広島)は的確に指示を飛ばして壁を作った。そして世界屈指の左足から放たれたボールは壁に当たり、跳ね返る。直後に試合終了のホイッスル。西川は両拳を握り締めて喜びを爆発させた。

 「来たなと思った。この試合が楽しみだったので。突然だった? こういうことが来るかもしれないと思って、準備はしていました。満員のスタジアムでプレーできて、勝利に貢献できて良かったです」 

 緊急事態を若き守護神が救った。GK川島永嗣(リールス)が右内転筋を負傷したため、後半40分から急遽、西川がピッチに送り出された。昨年10月の香港戦(アウスタ)以来、2試合目となる国際Aマッチ。この時点でスコアは1-0と非常に難しい状況だったが、グイードGKコーチから「自信を持ってやって来い」とアドバイスを胸に、ゴールマウスに君臨した。

 FKの場面では冷静に壁を作った。「PA前で近かったので、近いサイド(西川にとってニアの左側)は壁に任せて、自分はGKサイドに集中した。何とか壁が守ってくれたのでよかった」。さすがは北京五輪など各年代を引っ張っていたエリート守護神だけに冷静だった。時間も短く、プレー機会は数回だったが、落ち着いた守備で試合を締めた。

 「途中から出るのは初めてだったので、いい経験が出来た。サポーターと喜びを分かち合いたかったので、よかった。これからもしっかりとやって、試合に出られるように頑張りたい」

 西川は、南アフリカW杯に第3GKとしてメンバー入りするかと思われたが、リーダーシップなどが考慮され、試合に出ていなかったベテランGK川口能活がサプライズ選出された。悔しい思いはしたが、今はブラジルに向けて前を向いている。守護神争いは川島永嗣が一歩リードするが、怪我次第では12日の韓国戦(ソウル)の先発もある。来るチャンスに備え、そして試合に出たら次も結果を残してアピールするつもりだ。

<写真>日本代表GK西川
(取材・文 近藤安弘)

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