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[AFC U-19選手権]U-19日本代表、宿敵韓国に敗れU-20W杯出場逃す

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[10・11 AFC U-19選手権準々決勝 U-19日本代表 2-3 U-19韓国代表 中国]

 U-19日本代表は11日、中国で行われているAFC U-19選手権準々決勝でU-19韓国代表と対戦。勝利を収めた方が来年行われるU-20W杯の出場権を獲得する大一番のこの試合、日本は序盤にFW指宿洋史(CEサバデルFC)の2得点でリードを奪うも、その後、立て続けに韓国に3得点を奪われ、2-3で敗れた。この結果、日本は2大会連続でU-20W杯の出場権を逃すこととなった。

 4-4-2システムの日本は、GL第3戦で先発したGK中村隼(山形)と、GL第1戦以来、3試合ぶりに先発するFW指宿を除いて、GL第2戦と同じ顔触れが並んだ。4バックは右から岡本拓也(浦和ユース)、遠藤航(湘南ユース)、平出涼(F東京)、阿部巧(横浜FC)。ダブルボランチが藤田息吹(慶應義塾大)と六平光成(中央大)で、右が菊池大介(草津)、左に酒井高徳(新潟)。トップで指宿とコンビを組むのは宇佐美貴史(G大阪)となっている。

 試合は序盤、日本のペースで進む。前半13分、PA手前で六平のパスを受けた宇佐美が反転してシュート。DFに当たったボールは韓国GKがかろうじて弾き、CKへ逃れた。そして前半14分、このCKのこぼれ球を阿部がゴール前に送ると、遠藤がDFと競り合ってこぼれたボールを指宿が拾い右足のシュートで鮮やかにネットを揺らして日本に先制点をもたらした。

 さらに前半29分、右サイドから阿部がゴール前にスローインを送ると、ボールを受けた指宿がPA内で韓国DFチャン・ヒョンスに倒されPKを獲得。指宿のPKは一度止められるも、GKノ・ドンジンが先に動いたとして蹴り直しの判定。指宿は2度目のPKを冷静に決め、日本がリードを2点に広げた。

 しかし、その直後に韓国が1点を返す。GKのロングフィードに抜け出したチェ・スンヨンが遠藤に競り勝ち頭でボールを落とすと、走り込んだMFキム・ギュンジュンがシュートを突き刺し、失点から僅か1分でビハインドを1点差に縮めた。

 勢いに乗る韓国は前半45分、右CKからMFイ・ギジェがゴール前にクロスを上げると、DFファン・デヨンがヘディングシュート。一度はDFに当たるも跳ね返りを再びファン・デヨンが押し込み、韓国が同点に追いついた。

 たたみ掛ける韓国は同点とした2分後、PA手前で得たFKからチェ・スンヨンが直接シュート。低い弾道のボールは壁の間を抜け、GK中村の手をかすめてネットに吸い込まれる。韓国が前半終了間際に逆転に成功した。

 後半になっても韓国ペースは変わらず。同3分、右サイドでボールを受けたFWチ・ドンウォンが中央に切り込み強烈なミドルシュート。これはGK中村が好セーブでCKへと逃れた。

 さらに後半7分、日本陣内でボールを受けたチェ・スンヨンがドリブルで持ち込みシュート。GK中村が弾いたこぼれ球をイ・ギジェがダイレクトボレーで狙うも、左に外れた。

 反撃を試みる日本も後半16分、中盤でボールを受けた宇佐美がドリブルで持ち込みそのままシュート。ボールは惜しくも左に外れた。

 日本は後半19分に酒井に代えてMF加藤大(新潟)を投入するも、直後のチャンスは韓国に生まれる。キム・ヨンウクのロビングをPA内でチ・ドンウォンがゴール前に落とすと、キム・ギュンジュンがゴール至近距離からシュート。GK中村が弾いたこぼれ球をチ・ドンウォンが狙うも、再度中村がセーブした。

 後が無い日本は後半27分、菊池に代えてFW永井龍(C大阪)を、同34分には指宿に代えて杉本健勇(C大阪)を投入。迎えた同39分、宇佐美のスルーパスに抜け出した永井がPA内で左足を振り抜くと、ボールは惜しくもクロスバーを直撃。同点とはならなかった。

 結局、試合はそのままのスコアで終了。日本は2大会連続で韓国にU-20W杯出場を阻まれる結果となっている。

(文 宝田雅樹)

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