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憲剛不在でエース・ジュニーニョ奮闘、「今、考えているのは優勝だけ」

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[10.13 天皇杯3回戦 川崎F2(延長)1横浜FC 等々力]

 川崎フロンターレのFWジュニーニョがエースの意地を見せた。後半37分に横浜FCに先制を許したが、同43分、持ち味のドリブルではなく、体を張った同点弾を決めた。

 右CKのチャンス、V・ジュニオールのキックに右足を合わせた。相手DFに前後を挟まれながらも、しっかりバランスを保ち、相手より一瞬先に足を出してゴールネットに突き刺した。10日のナビスコ杯・磐田戦に続く、公式戦2試合連続の同点弾だった。

 「難しい試合だったね。立ち上がりに2つくらいチャンスがあって、それを決めていれば、ゲームは難しくならなかった。疲れは正直あるけど、辛いとかいっている場合じゃない。ゴールはV・ジュニオールからいいボールが来て、相手のマークより速く触れた。うまく前に入れたよ」

 立ち上がりは川崎Fのペースだった。ジュニーニョは日本代表で不在だった中村憲剛の穴を埋めるべく、得意のドリブルで2度、好機を演出した。だが、いずれもFW黒津勝が決めきれなかった。そんな中、相手の引いた守りに手を焼き、苦しい状況に追い込まれている。中2日の試合とあり、仲間たちの運動量が落ちていった。後半37分には先制点を決められて嫌なムードが漂ったが、エースらしく自らゴールを決め、逆転劇の道筋をつけてみせた。

 「ナビスコ杯に敗れた直後で、なかなか難しい状況だった。でも、きょうの試合は別の大会。今、考えているのは優勝だけ。我々はリーグ戦と天皇杯でACLに行けるチャンスが残ってる。それに向けてやるだけ」とジュニーニョ。アジア、そしてその先の世界(クラブW杯)に向けて、エースはこれからもゴールを狙い続ける。

<写真>川崎F・FWジュニーニョ
(取材・文 近藤安弘)


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