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鹿島・當間がリーグ戦デビュー。関塚U-21監督の前でまずまずのプレーを披露

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[10.16 J1第26節 湘南1-1鹿島 平塚]

 鹿島アントラーズのDF當間建文が湘南戦でリーグ戦デビューを果たした。プロ4年目の當間は9月5日の天皇杯2回戦・アルテ高崎戦(6-0)に先発し公式戦デビュー。リーグ戦では今季7試合にベンチ入りしていたが、今節、DF新井場徹の出場停止により、ついに出番が回ってきた。途中交代する後半35分まで、まずまずのプレーを見せた。

 「試合前は緊張したけど、すんなり入れたかなと思います。天皇杯とリーグ戦では、気持ちは違いましたね。どちらも負けられないんですが、(リーグの方が)負けられないという気持ちが強かった。周りが話しかけてくれて、けっこう自分のペースで出来ました」

 自身が退いたあとに1-1同点にされたため、決して笑顔ではなかったが、充実感も漂わせた。守備はもちろん、何度か攻撃参加も見せ、健闘したと言っていい。「相手のボランチが右サイド(左SBのジウトン)のケアをしてて、左サイド(自身がいた右サイド)は攻め残っている感じがあった。裏が空いてるなと思った」と冷静に試合を読み、プレーしていた。

 本人の分析どおり、湘南はジウトンの攻め上がりをケアしており、當間の右サイド(湘南の左サイド)は、対面がエメルソンと攻撃好きなブラジル人選手だったこともあり、うまく隙を突けた。何度か攻め上がり、効果的なクロスを見せた。

 沖縄出身で、兄はビーチサッカー日本代表の當間正人。東海大第五高を経て2007年に鹿島に入団した。CBでもプレーできる強さを武器に、鹿島で着実に成長を遂げている。ロンドン五輪世代で、11月のアジア大会のほか、今月19、20日に行うU-21代表合宿も招集されている。鹿島の若手の期待の星の一人だ。

 當間は「すべての部分でもっと成長しないといけない。味方の欲しいタイミングでパスを出すとか、そこは出来たかなと思う。守備面とか攻め上がりのタイミングとか、修正していかないといけない」と課題を口にした。この日はA代表コーチでU-21代表の関塚隆監督が視察に訪れた。本人は辛口だったが、十分アピールになる内容を示した。

<写真>小笠原と談笑する當間(24番)
(取材・文 近藤安弘)

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