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[AFC U-16選手権]U-16代表は0-0ドロー、U-17W杯出場懸けてイラクと対戦へ

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[10.29 AFC U-16選手権GL第3戦 日本 0-0 オーストラリア ウズベキスタン]

 11年U-17W杯メキシコ大会の出場権を懸けたAFC U-16選手権ウズベキスタン2010は29日、グループリーグの最終戦4試合を行い、ここまで2戦2勝のU-16日本代表は同じく2連勝のU-16オーストラリア代表と対戦。0-0で引き分けた。日本は勝ち点、得失点差で並んだオーストラリアを総得点で1点下回り、グループCの2位が確定。勝てばU-17W杯出場の決まる準々決勝(11月1日)でグループD・1位のイラクと戦う。

 27日の東ティモール戦を1-0で勝利し、すでにグループ2位以内と決勝トーナメント進出を決めている日本はこの試合、CB植田直通(大津高)、ボランチの深井一希(札幌U-18)、右MF岩田拓也(F東京U-18)の3人を除いて先発8人をチェンジ。4-4-2システムのGKは山田元気(京都U-18)で4バックは右から高木大輔(東京Vジュニアユース)、ゲームキャプテンの新井純平(浦和ユース)、植田、鈴木隆雅(鹿島ユース)。中盤は深井と堀米悠斗(札幌U-18)をダブルボランチに右が岩田で左が秋野央樹(柏U-18)。松本昌也(JFAアカデミー福島)と菅嶋弘希(東京Vジュニアユース)が2トップを組んだ。

 今大会4得点のFWジェセ・マカロウナスとFWアンソニー・プロイアを中心に日本ゴールを目指すオーストラリアに対し、日本は素早い攻守の切り替えからサイド、そしてDFの背後を突いて決定機を作り出した。前半13分には秋野の左クロスのこぼれ球をフリーの岩田がシュート。15分には左サイドのゴールライン際を突破した鈴木がそのままシュートへと持ち込んだ。

 さらに17分、自陣で相手FWにチェイスされながらもボールを守った日本は、右サイド・高木が出した絶妙な縦パスに東京Vジュニアユースのチームメートである菅嶋が反応。DFを上手く抑えながら放った左足シュートがゴールを破ったが、判定はオフサイドで得点は認められなかった。

 この後、膠着した展開を打開するために日本は後半開始から深井に代えてMF楠美圭史(東京Vユース)をピッチへ。ショートカウンターから松本や秋野が積極的なミドルシュートを放っていく。シュート数では大きく上回っているものの、相手を崩しきることのできない日本はさらに23分に川口尚紀(新潟ユース)、30分にはFW神田夢美(札幌U-18)を投入。引き分けるとグループ2位が決まってしまうだけに、何とか1点を奪いにいった。

 ただし今大会無失点のオーストラリアの壁は厚くスコアレスドロー。縦に速い相手の攻撃こそ両CB中心に封じたものの、2戦3発のエースFW南野拓実(C大阪U-18)を温存したチームは勝ち点3を獲得することができなかった。

 これで日本はグループ2位が決定。3日後、グループDで中国とクウェートに完勝しているイラクと、3大会連続となるU-17W杯出場を懸けて戦うこととなった。

(文 吉田太郎)

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