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柳沢メモリアルゲームも不発、17位・京都6戦未勝利に

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[10.30 J1第28節 仙台 1-0 京都 ユアスタ]

 0-1で敗れた17位・京都サンガF.C.はこれで6戦未勝利。15位のF東京が清水に勝ったため、残り6試合で15位との勝ち点差12と、J2降格へますます後のない状況へと追い込まれた。

 前節の前半はアグレッシブな守備でJ屈指の攻撃陣を誇るG大阪を封じ込んだ。だが、この日はテンポよく回す仙台からボールを奪うことができず、重心が前に移ったところで逆に背後を取られるなど、守備からリズムに乗ることができなかった。

 MFドゥトラを累積警告で欠く中、MFディエゴが攻撃陣を牽引。立ち上がりに個人技で左サイドをえぐったほか、前半終了間際にはその左クロスをファーサイドのDF増嶋竜也が折り返し、後方から走りこんだCB水本裕貴の強烈な右足ミドルがゴールを捉えた。またMF中村太亮の左足ミドルや、右サイドを縦に突いたSB渡邉大剛のクロスにDF森下俊が飛び込む場面もあった。

 だが、前線に質の高いボールが入らず、崩すことのできないチームは最後まで得点することができず、沈黙。この試合がJ通算300試合出場だったFW柳沢敦もメモリアルゲームをゴールで飾ることはできなかった。加えて後半13分にルーズボールを追った柳沢は、仙台DF菅井直樹を体当たりする格好で倒してしまいイエローカード。リーグ2番目に得点の少ないチームは累積警告の出場停止によって、得点源を欠いたまま次節川崎F戦に臨むこととなった。

 試合後のインタビューで秋田豊監督は「全てがほしい。得点力もほしい。どの状況でも負けないメンタリティもほしい」。迫りくるJ2降格の危機。強い精神力をもって、あきらめずに残り6試合を戦うしかない。

(文 吉田太郎)

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