期待の若手CBがついにオランダデビュー!　オランダ1部リーグVVVフェンロのDF吉田麻也が、30日のリーグ戦第12節のフローニンゲン戦(ホーム)で移籍後初出場し、アシストも記録した。

　2-5の後半30分、MFケン・レイマンスに代わってボランチで途中出場。ホームのサポーターに見守られ、オランダデビューを果たした。そして吉田は同41分、長身を生かしたヘディングでボールを落とし、マイケル・ウチェボのゴールを導いた。試合は3-5で敗れたが、新たな飛躍に向けて大きな第一歩となった。

　吉田は今年1月に名古屋からオランダに移籍。しかし合流直後の合宿で左足を負傷し手術を受けた。懸命なリハビリを行っていたが、その間に今度は左足甲を骨折し、日本で再び手術を受けた。2009-2010年シーズンは末出場で終わっていた。

　今季の開幕にも間に合わず、10月19日にようやく全体練習に合流したばかりだった。それでも28日のフェイエノールト戦で初のベンチ入りを果たし、この日も2試合連続でベンチ入りした。

　チームは前半で2失点し、後半も早々に失点を重ねて後半30分に5失点目を喫した。直後に吉田が呼ばれ、その後の守備の引き締め&アシストまでしてみせた。遅れはしたが上々のスタートを切った吉田。流れをうまくつかみ、スタメン奪取につなたい。

(文　近藤安弘)