第89回全国高校サッカー選手権は予選大会真っ最中。昨年度の全国高校選手権、そして今年の全国各大会で好成績を残した有力校の主将から選手権へ向けたチームの状態、意気込みを聞いた。第2回は昨年の全国高校選手権で準優勝した青森山田(青森)のMF柴崎岳主将(3年)。

―選手権予選を振り返ってみていかがですか?
「準決勝からというのはやっぱり難しいですね。初戦は大事だし、しかもそれが準決勝で、負けたら終わりの状況。プレッシャーがなかったかというと嘘になりますね。ただ、去年も経験しているので、どういう入り方をすれば勢いよく入れるかを知っているし、キャプテンとして、チームにどういうことをもたらさないといけないのか分かっているつもりでした。コミュニケーションの面もそうだし、プレー面でも自分が示していかないといけないですから」

―『勝って当たり前』はプレッシャーが大きいですよね。
「ただ、こういう環境でできるのは、むしろ人間としてというか、サッカー選手としても大いに成長できると思いますね。感謝しないといけないのかもしれません」

―やっぱり青森山田は周りからの注目度は高いですか?
「そうですね。青森山田が相手だと、戦い方を変えてくるチームもありますし、やりにくいことはありますね」

―ここ数年は大差がついていますし、今回もつきました。
「大事なのは何点取るかではなく、まず1点を取ることだと思います。負けたら終わりのトーナメントは、内容は二の次でまず勝つこと。トーナメントの鉄則ですよね。それが出来たことはよかったと思います」

―選手権に向けては?
「3年目の選手権はやっぱり特別ですよね。2大会出ていますけど、先輩の背中に乗っかってやってきたこともあります。今まではそういう大会だったですけど、今回はちょっと違う大会ですね。なので、自分たちの力でしっかりと結果を残したいと思います」

[青森山田の主要大会成績]
09年度高校選手権:全国準優勝
10年度高校総体:全国初戦敗退
10年度全日本ユース選手権:全国16強

(取材・文　FBN)

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【特設】高校選手権2010