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北嶋!大谷!レアンドロ!柏が3発快勝で1年でのJ1復帰が決定

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[11.7 J2第33節 柏3-0岐阜 柏]

 ホームで勝って決めた! J2第33節は7日、各地で7試合を行い、引き分け以上でJ1昇格が決まる柏レイソルはホームでFC岐阜と対戦。後半12分、FW北嶋秀朗のゴールで先制すると、後半45分にMF大谷秀和、ロスタイムにはMFレアンドロ・ドミンゲスが追加点を決め、3-0で快勝した。
 2連勝で21勝9分2敗とした柏は勝ち点を72に伸ばし、5節を残して3位以内が確定。1年でのJ1復帰を決め、9388人の観衆が詰めかけたスタジアムは歓喜に酔いしれた。

 柏はMF栗澤僚一が2試合の出場停止処分から復帰し、3試合ぶりに先発。左SBではDF藏川洋平が6試合ぶりに先発した。
 岐阜は前節の横浜FC戦(0-1)から先発4人を変更。MF押谷祐樹は中盤の左サイドに入り、前線ではFW嶋田正吾とFW佐藤洸一が2トップを組んだ。
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 試合は立ち上がりから柏が主導権を握り、ボール支配率を高めて岐阜を押し込んだ。しかし、ラストパスがかみ合わず、なかなかチャンスをつくれない。前半11分にはFW北嶋秀朗の落としたボールをMF茨田陽生が右足ミドルで狙うもゴール上へ外れた。

 攻めあぐねる柏はなかなかフィニッシュの形にまで持ち込めず、逆に中途半端な位置でボールを失い、カウンターからピンチを招くシーンもあった。

 前半33分にはゴールほぼ正面の位置でFKを獲得し、MFレアンドロ・ドミンゲスが直接狙うが、惜しくもクロスバーを直撃。流れの中から決定機をつくれない展開の中、セットプレーを生かしたかったが、運にも見放され、前半は0-0で折り返した。

 岐阜はハーフタイムに佐藤に代えてMF永芳卓磨を投入。永芳は左サイドに入り、押谷がFWにポジションを上げた。

 柏の自力昇格の条件は引き分け以上。ネルシーニョ監督はハーフタイムに「焦って攻めてカウンターをもらわないように」と指示を出し、じっくりと先制点を狙いにいった。

 すると、後半12分、柏がセットプレーから待望の先制点を奪う。左後方からのレアンドロのFKにファーサイドから走り込んだFW林陵平がヘディングシュート。GKの横を抜き、逆サイドに流れてきたボールを北嶋が体ごと押し込み、ついにゴールネットを揺らした。

 勝利、そしてJ1復帰を大きく手繰り寄せる北嶋の一発にホーム・日立台のボルテージも一気に高まる。後半25分にはレアンドロとのワンツーから北嶋が左足でシュート。これはゴール右に外れたが、試合は完全に柏の押せ押せムードになった。

 後半38分には岐阜のDF新井涼平が2枚目の警告で退場処分。数的優位に立った柏は直後の39分、茨田に代わってMF田中順也がピッチに入った。同40分にはDF酒井宏樹の右クロスに林がフリーで合わせたが、ヘディングシュートはゴール左へ。なかなか追加点を奪えずにいたが、試合終了間際の後半45分、主将のひと蹴りが試合を決めた。

 右サイドから林がマイナスに折り返したところにMF大谷秀和が走り込み、右足を一閃。これがきれいにゴール左隅に吸い込まれ、2-0と突き放すとともに勝利&J1昇格を決定付けた。

 後半ロスタイムには途中出場のFWホジェルがPA内で倒され、PKを獲得する。これをレアンドロが落ち着いてゴール左隅に決め、3-0。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、柏のJ1復帰が決まった。

(取材・文 西山紘平)

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