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鹿島、小笠原の“スルーパス弾”で10年ぶり等々力勝利

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[11.14 J1第30節 川崎F1-2鹿島 等々力]

 2位鹿島アントラーズが鬼門だった等々力で2000年シーズン以来10年ぶりの勝利をつかみ、逆転Vに望みをつなげた。首位・名古屋と勝ち点差8で迎えた4位川崎Fとの上位決戦。何が何でも勝ちたかった中、ベテラン2選手が意地のゴールを決めて2-1の逆転勝利に導いた。

 前半20分にMFヴィトール・ジュニオールに先制点を決められたが、同38分にMF中田浩二がFKから左足で押し込んで同点にする。そして後半17分、MF小笠原満男のラッキーな一撃で逆転に成功した。

 右サイドでドリブルしていた小笠原は、ゴール前に走り込んだMF野沢拓也にスルーパス。ゴール前で野沢と、途中出場のGK杉山力裕&川崎F守備陣が交錯。ともにボールに触れなかったが、そのままゴールに転がり込みゴールネットを揺らした。日刊スポーツによると、小笠原は「パスが通って、野沢が決めてくれた方が気持ちよかった」と苦笑いしたようだが、大きな勝ち点3につながった。

 今年31歳になる中田と小笠原の“黄金世代”が前節の名古屋戦に続く大一番でチームを引っ張り、優勝戦線にわずかに踏みとどまった。これで勝ち点を55に伸ばし2位をキープ。名古屋との勝ち点差は8で、次節に名古屋が湘南に勝ち、鹿島が神戸に引き分け以下だと優勝を許す状況にあるが、勝つことだけを考えて試合に挑む。

(文 近藤安弘)

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