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清水が湘南に容赦なし!!今季2戦で11発のゴールラッシュでACLに望みつなぐ

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[11.10 J1第30節 清水5-0湘南 アウスタ]

 情け容赦なしだ。清水エスパルスは負ければ降格とあとがない必死の湘南を軽くいなし、5-0で勝利。前回対戦時も6-3と快勝した相手に、またしても大量得点を叩きだし、連敗を2でストップさせた。

 とはいえ、序盤は赤っ恥をかいた。前半20分、湘南の左CKをニアサイドでクリアしたGK西部洋平が勢いそのままに、右のサイドネットへ突っ込む。すると、そのゴール上部の角の部分が折れて破損する珍事が起きた。

 FWヨンセン、DFボスナーらの助けもあり、急遽スタジアム2階からゴールネットをロープでくくるという応急処置を施したが、清水にとってはホームスタジアムで、非常に恥ずかしい事態となった。

 だが“災い転じて福”となした。この復旧作業に約11分間を費やしたことで、前半のロスタイムは何と12分に。これを清水が活かした。前半58分、FW藤本淳吾からのパスを右サイドで受けたMF小野伸二が見事なワントラップから右足で技ありのシュート。待望の先制点を奪った。

 前代未聞の“前半58分”のゴールで、清水は後半も勢いに乗った。後半12分にはFW岡崎慎司が獲得したPKを藤本が落ち着いて2-0。同24分には、MF兵藤昭弘からの折り返しにヨンセンが右足ダイレクトで3点目を決めた。さらにゴールラッシュは続き、後半37分、43分には岡崎が連続ゴール。今季12、13点目となるゴールでダメを押した。

 試合後、長谷川健太監督は「前半から相手のセットプレーが続いていたが、そこで得点を許さなかったことが大きい」と守備面を称えた。11月に入り、6シーズン指揮を執った長谷川健太監督の退任や一連の移籍報道など、ネガティブな話題が多い清水だったが、ゴールラッシュによる白星で、順位も6位に浮上させた。ACL出場権内3位のG大阪と勝ち点5差と、まだまだ望みはある。残り4試合、有終の美を目指す。

(文 片岡涼)

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