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[アジア大会]5連続完封!U-21日本、1点死守し4強進出!

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[11.19 第16回アジア競技大会準々決勝 日本 1-0 タイ 中国・広州]

 中国・広州で開催中の第16回アジア競技大会に出場しているU-21日本代表は19日、準々決勝でタイと対戦。日本は前半45分にMF東慶悟(大分)が決めた決勝ゴールにより、1-0で勝ち、4強進出を果たした。日本は23日の準決勝でオマーンを1-0で下したイランと対戦する。

 公式リザルトによると、序盤からボールを支配したタイのボール支配率は60パーセント。日本は3人のオーバーエイジ枠をフルに活用し、MFソンラオらフル代表経験者を多数並べたタイに再三押し込まれた。だが1点を守りきっての勝利。試合終了とともにイレブンはハイタッチを繰り返し、勝利と2大会ぶりの4強進出を喜んだ。

 日本の先発メンバーは5-0で快勝したインド戦と同じでGKが安藤駿介(川崎F)、DF實藤友紀(高知大)、薗田淳(川崎F)、比嘉祐介(流通経済大)、鈴木大輔(新潟)、MF山崎亮平(磐田)、山村和也(流通経済大)、水沼宏太(栃木)、東、山口螢(C大阪)、FW永井謙佑(福岡大)の11人。

 序盤から相手のサイド攻撃に押し込まれてクロス、セットプレーから決定機をつくられた日本。それでも今大会4試合で13得点の得点力を生かしてゴールチャンスをつくる。13分にはダイレクトのパスワークから左サイドでボールを受けた山崎が右足シュートへ持ち込み、直後には水沼の右足FKがゴールを襲う。特に相手の脅威となっていた山崎の鋭い突破のほか、27分には永井からのアーリークロスに水沼が飛び込むなど相手ディフェンス陣に冷や汗をかかせた。だが、なかなか得点に結びつけることができない。

 逆に19分には左CKからニアサイドでつながれ、あわや失点の場面もつくられてしまう。それでも前半45分、敵陣PA付近で一度奪われたボールを山口が奪い返すと、永井を経由してボールを受けた山崎が左サイドを独力で突破。DF2人を振り切ってゴールライン際まで深々とえぐると、その折り返しをゴールエリアで詰めていた東が右足ダイレクトで押し込み先制した。

 リードを奪って試合を折り返したものの、得点ランキング首位タイのエース・永井のスピードをなかなか生かせない日本。12分には永井の体を張ったポストプレーから山崎がハーフウェーライン付近からドリブルで独走し、獲得したFKから水沼の右足シュートがクロスバーをかすめる。その後も左サイドから切れ込んだ山崎の右足シュートに鈴木のダイビングヘッド、後半23分から交代出場のFW富山貴光(早稲田大)のミドルシュートなどで2点目を狙ったが、最後まで追加点奪うことはできなかった。

 ただ、鈴木と薗田の両CBや守護神・安藤らディフェンス陣は相手に主導権を握られながらも、中央を譲らず得点を許さない。MF登里享平(川崎F)を投入した約4分間のロスタイムも、攻勢に出たタイの反撃を何とか封じ切り完封勝利。今大会全5試合無失点で4強への切符を死守した。

(文 吉田太郎)

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