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[アジア大会]イランに逆転勝ち!U-21日本が決勝進出!

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[11.23 第16回アジア競技大会準決勝 日本 2-1 イラン 中国・広州]

 日本が初Vに王手! U-21日本代表は23日、第16回アジア競技大会準決勝で最多4回の優勝を誇るイランと対戦。前半6分に先制されたがMF水沼宏太とFW永井謙佑のゴールにより2-1で逆転勝ちし、2大会ぶりの決勝進出を果たした。初優勝へあと1勝とした日本は、25日の決勝でUAEと戦う。

 21歳以下の20名で今大会を戦っている日本に対し、イランは23歳以下のメンバー。加えてGKラフマティ、DFホセイニ、FWレザエイと3人のオーバーエイジ選手を加えて大会に臨んできた。メンバー20名全てがA代表経験者というチームはここまで予選リーグから5連勝。ただ、その優勝候補をU-21日本が打ち下した。

 3試合連続同じ先発メンバーで強敵との一戦に臨んだ日本。4-5-1システムのGKは安藤駿介で4バックは右から實藤友紀薗田淳鈴木大輔比嘉祐介。中盤は山村和也と山口螢がダブルボランチに入り、右が水沼で左が山崎亮平。負傷が心配された東慶悟をトップ下、永井を1トップでそれぞれ先発させた。

 開始早々の6分、日本はいきなり強豪の実力を見せ付けられる。DFラインからの縦パスで背後を取られると、右クロスをアフシンにダイレクトで押し込まれて先制ゴールを奪われてしまった。

 今大会ここまで全5試合無失点だった日本守備陣が初失点。だが、日本はボールを保持しながら立て直す。そして11分には水沼の右CKを實藤がドンピシャヘッド。これはGKの正面を突いてしまったが、その後も山口のシュートなどでゴールを襲い続けた日本は38分に同点に追いつく。

 左サイドでのルーズボールを東がキープすると、パスを受けた永井がスピードを生かしてPAへ侵入しラストパス。走りこんだ東がDFを引き付けてスルーすると右サイドから飛び込んだ水沼が左足でねじ込んで試合を振り出しに戻した。

 相手の鋭い縦への攻撃とフィジカルの強さに苦しんだ。だが後半9分にはミドルシュートのこぼれ球に詰められそうになりながらも比嘉がスーパークリア。そして15分、今大会4得点のエースが大仕事をしてのけた。

 中盤中央でボールを持った山村がプレッシャーを受けながらも前方の永井へパスを通す。DF3人に囲まれた永井だったが驚異的なスピードでボールを縦へ持ち込み、右足シュート。これがゴール左隅へ吸い込まれて勝ち越した。

 これで火のついたイランは怒涛の猛攻。日本は残り15分からDF當間建文を右サイドへ投入し、5バックで逃げ切りを図る。それでもイランは34分、アンサリダルドのシュートのこぼれ球をアリアスガリデハギが詰める。だが、シュートは右ポストに直撃。運も味方した日本は試合終盤、FW富山貴光、DF鎌田翔雅をピッチへ送り出して運動量を維持すると、約5分間のロスタイムも全員で1点を守りきり、決勝進出とメダル獲得を確定した。

[写真]後半15分、日本はFW永井が決勝ゴール
(文 吉田太郎)
第16回アジア競技大会特設

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