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[MOM363]山梨学院MF白崎凌兵(2年)_「5戦14発」破壊力秘めた日本一軍団の10番

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.27 全国高校選手権山梨県大会決勝 山梨学院 5-1 日本航空高 小瀬]

 5戦14発。山梨県大会5試合で38得点をたたき出した山梨学院の中で、J注目の10番MF白崎凌兵(2年)は得点源として存在感を放った。

 「自分が点を取って乗らせたいと思っていた」という決勝は前半、5バックを敷いた相手のCBとボランチとに挟み込まれて苦戦した。「自分にマークがくるのは分かっていました。でも予想以上に来て苦しみました。緊張があったし、動きも悪くてイライラしていた」と振り返る。ただテンポよく1タッチでボールを捌くなど集中するマークを振りほどくと、前半38分には右CKを「後頭部」で合わせて先制ゴール。「頭で触ってコースを変えて味方につなごうとした」ヘッドがイメージとは異なるコースへと飛んだが、それが運よくゴールネットへと吸い込まれた。

 「誰が決めたか分からなかった」というヒーローだったが後半10分にはドリブルで独走したFW加部未蘭(3年)のスルーパスを「いいパスを出してくれました。珍しく(笑)。いつもはボクが出す方なんですが」と笑顔で振り返りながらも、左足で押し込みきっちりと4点目をゲット。逆に15分には相手の当たりを受け止めながら出したラストパスで加部のゴールをアシストした。
 マークを簡単に外し、決定的な役割をしてのける技術。強さとスピード、そしてゴールセンスを兼ね備える加部とその得点力を引き出しつつもゴールハンターとしての役割もこなす白崎とのコンビは、全国でも対戦相手の脅威となりそうだ。

 全国制覇した昨年はAチームに帯同しながらメンバーには入れず。悔しい思いをした。ただ海外選手やJリーガーだけでなく、同年代のユース選手からでもいいと思ったプレーを「見て盗む」という白崎。吉永一明監督が「技術が高いし、チームメイトからの信頼も得てきている。献身的に人のために走ることもできるようになってきた」と評する10番は、確実にステップアップしてきている。ただ指揮官は「(成長してきているが)でも、まだまだできる選手だと思っています」。

 「プロになりたい。その近道になるのが選手権で活躍すること。(全国では)練習からしっかりやっていく」と選手権での活躍を誓う注目MFは、大舞台へ向けて「ドリブルで運んで決定的な仕事をするところを見てほしい」。会場に視察に訪れていた某スカウトも「体ができてきた。全国でまだ結果が出ていないのでそこを注目したい」と期待するなか、日本一軍団の10番は初の選手権全国大会で思い通りの結果を残すことができるだろうか。 

(取材・文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2010

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