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凱旋試合で泥沼7連敗、秋田監督「何とか勝ちたかった」

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[11.28 J1第33節 鹿島2-1京都 カシマ]

 凱旋試合で屈辱の7連敗となった。現役時代、鹿島でプレーしていた京都サンガF.C.秋田豊監督にとって、監督就任後初のカシマスタジアム。0-2の後半19分に途中出場のFW宮吉拓実が1点を返し、4試合ぶりの得点を挙げたものの、同点に追い付くことはできなかった。

 「こういうスタジアムで試合ができるのは、監督としたらすごくうれしいこと。僕自身、選手として何度も試合をやっているし、思い入れもあった。何とか勝ちたかったけど、こういう結果になって残念」。7連敗で11試合連続白星なし(2分9敗)。J2降格の決まっているチームに余力はなかった。

 「これだけ連敗が続いて、勝利を挙げられずにいると、負のスパイラルというか、ネガティブな方向に引っ張られる。この状況を打破していくのは難しい。一番の薬は勝つこと。どんな形でもいいから勝つこと。それがプラスのメンタリティーに変えていけることかなと思う」と力なく語った。

 戦力外通告を受け、今季限りで退団するFW柳沢敦にとっても古巣戦だった。後半17分にベンチに下がる際は鹿島サポーターからも大きな拍手が送られた。「いつも暖かく迎えてくれて、サポーターには感謝しているし、毎回いろんな人にも会える。試合には勝てなかったけど、いい1日だった」と感慨深げに語った。

 12月4日の最終節ではホームにF東京を迎え撃つ。相手はJ1残留を懸けた大一番だが、京都としてもこのまま終わるわけにはいかない。京都でのラストゲームとなる柳沢は「サポーターのためにも自分たちのためにも、いい終わり方をしたい。必ずいい結果を残せるように頑張りたい」と、サポーターへの最後のプレゼントとなる勝利を誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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