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「最後まで格好良く終われなかった」清水、長谷川監督のリーグ最終戦飾れず

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[12.4 J1第34節 清水 0-3 G大阪 アウスタ]

 「健太エスパルス」のリーグ最終戦は0-3完敗に終わった。

 今シーズン限りで退任する長谷川健太監督に勝利を捧げたかった清水エスパルスは前半7分にMF小野伸二が右足ミドルを放つなど積極的にG大阪ゴールを目指す。
 だがひとつのアクシデントがチームのリズムを崩してしまう。前半13分、G大阪は左サイドのSB安田理大がアーリークロス。清水は飛び出したGK西部洋平が体を投げ出すようにパンチングするが、クリアボールをFWルーカスに右足で決められて先制点を献上してしまった。加えてDF児玉新と激しく交錯した西部が落下時に腰を強打し、そのまま負傷退場。救急車で静岡市内の病院へ運ばれてしまう。

 緊急出場となったGK武田洋平を中心に1点差のまま相手に食い下がった清水だったが、前半ロスタイムにFWヨンセンの右足シュートがGK藤ヶ谷陽介のビッグセーブに阻まれると、その直後に痛すぎる2点目を奪われてしまう。
 後半29分には右サイドを駆け上がったSB市川大祐のクロスから小野が決定的な右足ボレー。だがこの日最大のチャンスも相手GKの好守にあい、スコアに結びつけることができない。逆に41分にDFの背後を突かれて決定的な3点目を許してしまった。

 リーグ戦6位で終戦となった長谷川監督は試合後のホーム最終戦セレモニーで「最後まで格好良く終われない男だなと思いました。なんとしても勝って終わりたかったし、1点でも取って意地を見せたかった」と無念の表情。ただ、「まだ終われない」。思いを準々決勝まで勝ち残っている天皇杯でぶつけて、有終の美を飾る。

(文 吉田太郎)

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