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[MOM110]関東大学選抜FW林容平(3年)_再び全日本大学選抜へ。意地の2ゴール

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.9 日本・韓国大学選抜サッカーフェスティバル 関東大学選抜4-0全韓国大学選抜 赤羽]

 関東大学選抜の先発FWとして、全韓国大学選抜相手に2得点の活躍をみせたのはFW林容平(中央大3年=浦和ユース)だ。0-0で迎えた後半、「ヒョロヒョロ系でタイプが似ている」と話すFW吉野峻光(国士舘大3年=静岡学園高)との2トップになると「ボランチとCBの間でボールを受けられたら、ゴール前でアイデアを出していこう」と相談し合い、立ち上がりから果敢にPA内へ仕掛けて相手を圧倒した。

 後半3分、こぼれ球に体ごとつめて先制点を押し込み、同13分には相手陣内でこぼれたボールをすかさず拾うと、GKとの1対1も冷静に見極め、右足で流し込んだ。林の2得点で勢いづいた関東選抜はその後も2得点を追加。4-0で勝利した。

 この活躍を同選抜を率いる神川明彦監督も「選手たちもリラックスして、どんどんいい場面が出てきた。特にこぼれ球に林が突っ込むというのは、まさにリーグ戦でよく見る場面」と話し、「マンオブザマッチは、今日は全員が良かったですけど、やっぱり点を取ったし、林ですね」と褒め称えた。

 林は本来ならば、関東選抜にいる選手ではない。今夏には全日本大学選抜としてトルコ遠征メンバーに選出されていた“全日本”の選手なのだ。全日本大学選抜の立ち上げ時、最初の試合となった流通経済大戦では1試合で5得点を挙げる活躍をみせ、7-5の勝利に貢献。その後、トルコでは現地チームとの8試合全てでゴールを決め、7勝1敗と好成績を挙げる立役者となった。

 しかし、帰国後に開幕した関東大学リーグの後期リーグ戦ではなかなか調子が上がらず。「チームメイトから選抜で(点が)取れるのに、中央では取れないって言われます」と結果の出ない日々が続いた。

 そして、林の不調と同じくして中央大は、順位を落としていった。前期リーグは6勝3分2敗と2位と勝ち点が並んでの3位で折り返していたものの、後期リーグ戦では、3勝3分5敗と大きく負け越し、最終的に5位へ転落。インカレ出場を逃した。
 
 今季、林自身は得点ランク3位タイの通算11得点を挙げる活躍をみせたが、出場試合数が格段に少ない。得点ランクの上位5選手が20試合以上出場しているのに対して、林の出場数はわずか16試合(全22試合中)に留まった。累積警告やチーム事情でメンバー外となった出来事が原因だが、これには本人も「試合数もあまり伸びなかったし、大事な所で点が取れなかったり、試合に出ていなかった」と反省しきりだった。

 そして、関東選抜候補発表と同時期に発表された全日本選抜のメンバーに、林の名前はなかった。だからこそ、今後へかける思いは「自分は大学選抜にいけなかったので負けたくないなという思いがある」と強いものがある。

 全日本大学選抜に選出されなかった理由は、『実力的な部分ではなく、トルコ遠征に帯同していない色々な選手を見てみたい』(全日本大学選抜・中野監督)というものだが、「全日本の監督の中野さんからも、そういう話は聞いているんですが、絶対的な力があったら呼ばれていたと思う。山村や河井は入っているし、自分は何かが足りなかったのかなと思う」と悔しさものぞかせた。

 神川監督も林については「もう1回全日本に戻りたい気持ちはあるだろうから、来年の3月には全日本に戻れるように、頑張ってもらいたいなと思います」とコメントしている。
 
 今後、選抜での目標について林は「前を向いてドリブルだったり、相手を崩して点を取れるようにそういう力が欲しい」と話した。全日本に返り咲くための第一歩として、まずは関東選抜でしっかりと結果を残してみせた。

[写真]先制点を決めてガッツポーズ

(取材・文 片岡涼)
連載:大学マン・オブ・ザ・マッチ

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