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[MOM113]高知大MF芝野創太(4年)_高速ドリブラー「スーパーボレー」で決着つける

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 全日本大学選手権1回戦 鹿屋体育大0-2高知大 西が丘]

 鮮やかな左足ボレーが熱戦に終止符を打った。延長前半9分、高知大MF芝野創太(4年)はFKのクリアボールに鋭く反応。懸命に寄せてくるDFよりも一瞬早く左足で打ち抜かれたボールは、ビッグセーブを連発していた名手・井上亮太(2年)の守る鹿屋体育大ゴールをついに破り、先制ゴールとなった。
 両膝をピッチにつけたまま絶叫する背番号14に次々と高知大イレブンが駆け寄る。ただ足を完全に攣らせた芝野はV弾を決めた地点から動くことができず、そのまま途中交代となった。

 「前半勝負しすぎて、後半15分くらいから攣りそうな感じでした」。それが決勝ゴールとともに限界を超えた。4年生の芝野にとって、今大会は大学最後の公式戦。抜群のスピードと巧みなボールコントロールを武器とする芝野は懸ける思いを前面に出し、前半から後先考えずに果敢に仕掛け続けた。ボールを持つと足技を駆使して1人、2人とかわしていくMFに対し、鹿屋体育大は安易に飛び込むことができない。負担が重なったことで後半は動きが鈍ったが、相手DFたちの体力を削り取ることにも成功していた。

 そして限界ぎりぎりで迎えた延長戦で決勝ゴール。「4年生なんで勝てなければこれで終わり。チームが勝てたことがうれしい。自分が決めたことでより一層うれしかった」と表情を緩めた。

 昨年の総理大臣杯全日本大学トーナメントでは初戦の東海大戦でゴールを奪うなど、決勝進出の原動力のひとりとなった。そのドリブルテクニックとチャンスメーク能力が関東、関西勢などの脅威となった。ただ、今大会でも屈指のアタッカーは一般企業からの内定を得ているものの、今のところ「夢」であるJクラブへの進路を切り開くことはできず。トップレベルでのサッカーは今大会が最後となる可能性がある。

 だからこそ勝ち続けて1分でも長くアピールをしたい。「(自分にとっては今大会が)サッカーを続けるための就活。だからといって個人的なプレーだけをするのではなく、チームのために100%戦いたい」。高知大の高速ドリブラーは今大会で常に100%を出し続け、栄冠と夢の両方をつかむ。

(取材・文 吉田太郎)
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