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[MOM369]京都U-18FW駒井善成(3年)_長居を沸かせたスピードスター

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.19 Jユースカップ準々決勝 磐田ユース 1-4 京都U-18 長居2]

 京都サンガF.C.U-18が誇る俊足アタッカーが長居を沸かせた。来季のトップチーム昇格を決めているFW駒井善成が序盤は最前線で相手DFラインの裏を狙い、後半はサイドに張って相手の守備網を広げつつ攻撃の起点となった。

 前半に細かいタッチのドリブルで長距離をあっという間に駆け抜け、磐田のDF陣を完全に切り裂いたシーンは、京都のサポーターでなくとも思わず声を挙げた。ドリブルを仕掛けた瞬間にマーカーを置き去りにする初速はすさまじい。「自分ではそんなに足が速いという感じはしていない。50mはしばらく計測してないけど、6秒5ぐらい。でも初速が速いとはよく言われるし、瞬間のスピードは自分の良さだと思っている」と駒井は言う。

 試合終盤には左サイドから中央へ切り込みざま、ファーサイドへ鮮やかな弧を描くループシュートを決めた。GKも虚を突かれた弾道で、チームメートでさえもセンタリングミスと思ったほどだが「クロスのミスだと思われるんだろうなと思ったし、予想以上にきれいに決まったことには僕も驚いたけど、下畠(翔吾)が(駒井からのパスをもらおうと)動き出した瞬間、GKが動いたように見えたので狙って打った」とゴールを意識したキックだったことを明かした。

 次戦は、FC東京U-18との準決勝。夏の日本クラブユース選手権で敗れている相手だ。ともにトップ昇格を決めている3人の仲間たちとともに頂点を目指すスピードスターは「前回はほとんどボールを触らせてもらえなかったし、やり切った感じがしないまま負けてしまった。でも、今はチーム力が上がっているし、ボールを回しながらショートのコンビネーションで崩す攻撃がよくなっている。下馬評はFC東京が一番高いと思う。プレスの早い相手にどこまで通用するかやってみたい。絶対に勝ちたい」と鉄壁ディフェンスで知られる関東の雄に挑戦状を叩きつけた。

(取材・文 平野貴也)
Jユースカップ2010

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