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今季で引退の大岩、内田らから花束渡され涙も「元日に笑顔で」

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[12.25 天皇杯準々決勝 鹿島2-1名古屋 カシマ]

 今季限りで現役を引退する鹿島アントラーズのDF大岩剛(38)が試合後、鹿島サポーター、プロ生活を始めた古巣の名古屋サポーターが見守る前で引退セレモニーを行った。

 MF小笠原満男やDF新井場徹、オリヴェイラ監督、さらには元チームメイトのDF内田篤人(シャルケ04)から花束を渡され、「選手としていつかこの日が来ることは予想していましたが、皆さんに引退を表明する日が来ました」と目に涙を浮かべながら挨拶した。

 筑波大から95年に名古屋に入団。00年途中から磐田でプレーし、03年に鹿島へ移籍した。16年間の現役生活。「今年は4連覇に届かなかった。シーズン途中にイ・ジョンスが抜けて、(岩政)大樹、イノ(伊野波)が全力でプレーしてきたのに、2人を助けることができないことがふがいなくて、それが引退を決意するひとつの理由になった」と語った。

 この日は本人も「まさか」という途中出場でピッチに入った。DF岩政大樹が右足を負傷し、前半25分に交代。緊急出場にも冷静なプレーと体を張った守備で名古屋の攻撃を跳ね返し、準決勝進出に貢献した。

 29日の準決勝・F東京戦(国立)は岩政の欠場が濃厚だ。「まだ戦いは終わっていません。あと2試合。元日のピッチに立って、皆さんと笑顔でサッカー人生最後の道を飾りたい」。そうサポーターに力強く約束した大岩には、引退前最後の大仕事が残されている。

(取材・文 西山紘平)

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