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負傷欠場の岩政、決勝戦は? 「自分のアドレナリンとサポーターの声援があれば……」

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[12.29 天皇杯準決勝 鹿島2-1(延長)F東京 国立]

 仲間の奮闘により一層、戦列復帰の思いを強くした。25日の名古屋戦で右足を負傷した鹿島アントラーズの日本代表DF岩政大樹はスタンド観戦。チームの勝利を祈った。試合後は安堵の表情を見せ「みんなが結果を出してくれた」と称えた。

 1月1日の決勝戦まであと3日あるが、岩政の出場は厳しい状況だ。いつもは強気だが、この日改めて状況を聞かれると「スタッフには行けと言われてますけど……。間に合うかどうか。自身の感触? ギリギリか、どうかというところ」と慎重な姿勢だった。

 それでも、奇跡を信じて賢明なリハビリを続ける。この日は今季限りで引退するベテランDF大岩剛が代役を務めたが、前半だけで交代。MFの中田浩二がCBに回るなど苦しい状態にある。岩政は「自分のアドレナリンとサポーターの声援があれば、やれちゃう時がある。(今回も)やれちゃうんじゃないかと思っている」と強行出場する意思も示した。

 1月7日から開幕するアジア杯へ参戦できるかどうかも心配される点だが、この日、視察に訪れた原博実技術委員長に直接、状況を伝えた。結論は出ていないが、まずは天皇杯決勝に出られるかどうかが判断の一つとなる。「僕には、言われた全治の半分で治す伝説があるので」という岩政は“ミラクル”を起こすつもりでいる。

(取材・文 近藤安弘)

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