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[MOM401]青森山田MF柴崎岳(3年)_冷静さ増した司令塔が見せた“大人のサッカー”

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 広島皆実0-2青森山田 西が丘]

 いきなり、周囲の期待通りの活躍を見せた。青森山田(青森)の鹿島アントラーズ内定、MF柴崎岳(3年)だ。2-0勝利した広島皆実(広島)戦で1アシスト1起点と全得点を導いた。ゴールシーンだけでなく冷静に試合の流れを読みながら、攻守を司った。シュートもボランチながら両軍最多タイの4本と、要所での攻撃参加も光った。

 黒田剛監督は「ピッチの中では冷静で、みんなから信頼されている。状況を見ながら、自分が攻守ともに関われるような位置取りをしていた」と手放しで称えた。高校レベルでは全体的に、どこかバタバタするところがあるが、柴崎一人だけ落ち着きはらい“大人のサッカー”を見せた。まだ余力を残しているように感じられる、さすがのプレーだった。

 以下、試合後のテレビインタビューの全コメントを掲載します。柴崎は今大会に向け「2011年、自分が活躍して、ゲキサカに載せてもらえるような活躍ができれば、ゲキサカを見ているみなさんにもボクのプレーが届くと思う。みなさんに認めてもらえるように頑張ります」と語っていたが、言葉通り勝利に導く活躍を見せた。あえて筆者の記事ではなく、試合後の会見の一問一答をお届けします。
 
―最初は少し、硬いかなというイメージを持ちましたが、チームの状況はどうでしたか?
「別にそんなことはなく、いつもよりはいい試合の入り方ができたかなと思っています。特に硬さも見られず、みんな伸び伸びやってたのかなという感じがします」

―先制点が決まった時に、ものすごく喜んでいましたね。
「先制点が欲しかったので。(前半の)30分過ぎから残り10分で何とか1点取れればいいなと考えていたので、その通り1点目が入って、2点目も上手く入ってくれた。試合を優位に進めることができました」

―FW2選手がよく動いていました。キャプテンとしてどう思いましたか?
「あれだけ走り回って、守備や攻撃をやってくれて、チームとしても助かった。攻撃の起点にもなってくれるし、守備もしてくれる。後ろから見てて、楽にDFをすることができました」

―後半は自分自身でも果敢にゴールに向かっていました。
「追加点がほしかったので。3点目を決められれば(試合を)ほぼ決められると思ったので。でも、決められなったので残念です」

―あすもまた強豪と試合があるが?
「大会が始まる前から、強豪のブロックに入っているのは分かったていたことなので、しっかりと滝川二高サン相手に戦いたいと思います」

―最後にファンへ、お願いします。
「テレビで見てる人に、勝った姿を見せてあげられるように、僕らは頑張るしかないと思います。応援してくれると嬉しいです」

(写真協力 『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 近藤安弘)

【特設】高校選手権2010

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